両側口蓋扁桃摘出術・口蓋垂軟口蓋咽頭形成術 二ヶ月経過 睡眠時無呼吸症候群は大きく改善。

いわゆる扁桃腺切除からもうすぐ2ヶ月です。

術後2週間くらいで飲食の制限はほぼなくなりました。酒も刺激物も、一応4週間禁止って言われてたんで自己責任でしたけどね。

4週後の診察では、切った部分も順調にくっついているということで、手術した病院での診察は終了となりました。手術するきっかけとなった睡眠時無呼吸症候群の再検査も行い、無事に改善されていることを確認できました。

睡眠時無呼吸症候群ってどういう治療するか知ってますか?治療っていうか、対処療法なんですけど完全に。根本治療する方法ないんですよこれが。唯一根本からなんとかするとしたら自分みたいに扁桃腺を切るとか、太ってる人は無呼吸が多いのでその人は痩せるかとか、そんなんしかないんです。

CPAPっていう、酸素マスクみたいなものなんですけど、一生これをつけて寝るっていうのが、重度の睡眠時無呼吸症候群が取れる唯一の方法なんですよ。

睡眠時無呼吸症候群の可能性があるって聞いた時点でいろいろ調べてましたけど、自分が重度だと知らされた瞬間「CPAP絶対やだ」と思いましたね。当然だと思いますけど。旅行行くときも何するときも持っていかなきゃいけないんですよ、酸素送り込むまあまあでかい機器を。その上マスクですからね。機械のメンテとかで通院も定期的に行く必要があるし。

中度の場合はマウスピースでいいんですよ。とはいえ特注ですし、その辺で売ってるようなヤツじゃないのでお値段は張るんですけどね。マウスピースだったらまあいいかなって言う感じでした。CPAPにしろマウスにしろ、根本的な治療じゃないですからね。。一生のお付き合いですし、そういうわけで太っているのが原因なら痩せるしかないし、扁桃腺が原因なら扁桃腺切るしかないのです。

しかも扁桃腺の場合切れば必ず改善するわけじゃないというね。いいとこ五分五分くらいとの情報は見ました。というわけで実際切ったもののどうなるかという不安はあったわけですが、家族からも「睡眠が止まっていない」と言われるし、昼間の眠気が手術前と比べても驚くほどなくなったので、改善したなという実感はありました。

具体的には、こんな感じで改善しています。

正常手術前手術後
無呼吸・低呼吸指数正常<5
軽症5-15
中等症15-30
重症>30
446.3
睡眠効率>85%82%96%
いびき61回/時34回/時
酸素飽和度90%以下<1%3.5%0%
微少覚醒<10回44.5回10.6回

いやあすごいねこれ。全部が正常なわけではないんだけどさ、こんなに変わるかってくらい改善したね。先生からも「だいぶよくなりましたね。上を見てもキリがないから」ということで、CPAPもマウスピースもいらんねってことになりました。

まあでも「寝てるときにちゃんと呼吸してるな」とか「いびきの回数減ったな」とか「酸素飽和度90%以上あるな」とか自覚はないわけよ、寝てるから。でも睡眠時間短くても問題ないなとは明らかに自分でもわかるのよ。前までしっかり寝たつもりでも次の日の昼ゲロ眠な日が多かったけど、今3,4時間しか寝てなくても普通に行動できるし眠くないからね。いや嘘、眠いのは眠いけど、手術前のような絶望的などうしようもない眠さではなくなった。ショートスリーパーの人って体質の問題でなりたくてなれるものではないというけど、こういう睡眠効率みたいなんが大きく関わってんじゃないか?と思いました。

さあ、太っていないけど睡眠時無呼吸症候群で扁桃腺大きい人はもう切っちゃおうぜ。

マイナス面がないこともない

とはいえ全部がいいことではないです。

まず、異様に痰が絡みます。喉の構造が変わったからかもしれないけど、異様に絡みます。家ではしょっちゅう痰出してますね。。でも喉の痛さや気持ち悪さというのはほぼなくなりました。冬なんて乾燥して、うまく呼吸もできてなかったから口呼吸だったのか、寝起きとか口は乾燥しているのにねばねばで気持ち悪くて、起きたらまずうがいしないといけない感じだったのが、乾燥もねばねばもないです。喉のイガイガなんてのももう術後ないです。

それと、やっぱ声がうまく出ないですね。10秒くらいしゃべっていると喉の奥からなんか出てきそうな感じでえずく一歩手前みたいな感じになってうまく声が出ないです。これも喉の構造がかわった影響でしょうね。これもなくなるのか、慣れていくのか。

それでも、やっぱ睡眠が改善したメリットのほうが大きいですね。

(追記:2023年12月26日)

痰が異様に絡むことはなくなりました。寝起きの口の乾燥やねばねばは多少ありますが、手術前よりはましです。

声がうまくでないこともなくなりましたが、何かしゃべっても聞き返されることが多いように感じ、思っているより小さい声しか出ていないかもしれません。

まとめ

いやあでも、まじで健康的な生活を取り戻せたのは大きいですね。いつから睡眠時無呼吸症候群だったのかはわかりませんが。

扁桃腺切っても睡眠時無呼吸症候群が改善する確率は五分五分とか、非常に稀とか、いろんな情報ありますけどね。重度の睡眠時無呼吸症候群だと8年後死亡率が40%くらいあるとかないとか。

私は医者でも医療関係者でもないので誰彼構わず扁桃腺を切ったほうがいいよ!とは無責任には言えないですけど、自分の場合切ってめちゃくちゃよかったということになりますね。明らかに肥満が原因の人はたぶん扁桃腺切るより痩せたほうがいいんでしょうけど、肥満じゃなければ原因は扁桃腺くらいしかないですもんね。他に治療方法がない限りは、やっぱ切る一択かなと思います。

自覚ない人でも、検査入院しなくてもパルスオキシメーターで無呼吸の可能性があるかどうかはわかるので、一度試してみるといいと思います。

まじで睡眠で人生変わますしね、気合でどうにもならない世界なので。

コメント

  1. 最終目標は中小企業診断士 より:

    私は数十年前から嫁ハンに、イビキ五月蠅い とか 呼吸止まってんでぇ~ と言われて五十路を超えてやっと治療を始めました。
    完全に治すには鼻の奥の気道も広げた方がいい でしたが入院一週間とのことだったので、ノドチンコ切るだけの2泊3日を今回 試しました。
    術後2日目なんですが、唾や飲食時は喉が痛いです。全ての方がこれで改善するとは言い切れないでしょうね。
    ビール飲んだろかな?とか みかん食べたいな・・・とか思ったんですが止めときます。
    なおSNSは使用していないので「いいね」とか押せません。
    とても参考になりました。お大事に。

    • たぬきたぬき より:

      コメントありがとうございます。
      完全に治すには鼻や喉、気道を広げ、呼吸をスムーズにする他はないですね。

      せっかくなので鼻の奥もやればよかったのに、、とは思います。喉だけとあんまり手術時間や経過は変わらなかったと思いますが、それにしても2泊3日は短いですね。
      私、まだ3日目は熱も下がらず一日中寝っ転がってたし、痛み止めなしでは何もできなかったです。
      おっしゃるとおりで、これでうまくいくかどうかわからないところは不安でありますよね。
      私の重症度だと一生CPAPと言われたんですが、QOLを考えるとそれは絶対に嫌だったので手術に踏み切りました。

      ビールやみかんはまだ絶対NGだと思います、、地獄見ますよ。2,3日だとまだ痛みも出血もあるんじゃないですかね。血止まらなくなったら再入院じゃないですか。せめてかさぶた取れるまでは我慢したほうが良いかと思います。
      私も退院後4週間はビールダメだと言われたところ退院2週間(術後3週間)で飲みましたけど、それでもかさぶたが取れて痛みが引いた後に飲み始めました。
      退院後一週間くらいでかさぶたがとれて急激に痛みが引いたんですよね。それでしばらく様子を見ていけると思って飲みました。
      辛いものとか果物も好きなんですけど、さすがにそっちのほうが怖くて1ヶ月位我慢した記憶があります。

      私はもう手術から半年経ち、その恩恵を十分に受けています。
      コメント者様もまさに今が一番つらい時期何じゃないかと思います、お大事にしてください。

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