2019年度中小企業診断士二次試験再現答案 事例2

中小企業診断士試験

事例2 58点

第1問 予想得点 10点

① 社長のデザイン力やYさんの提案力、②顧客から落ち着くと評価の高い内装。

W

① 商店街から離れた立地、②細長く2人が施術をすれば満員になる店舗の狭さ。

① 高級住宅街が近く、②祭等のイベント需要が見込める土地柄。

T

① 市場規模はやや縮小し、②参入障壁が低く大手チェーンや自宅サロン等の競合が多いこと。

解説

SWOTともに複数の要素がありどれを書くか悩みましたが、後ろの問題との整合性をとるために一番最後に回答を書き込みました。

Sの②はその後の回答にも活かせていません。Wの②もこの回答では活かせていません。Oはバッチリ、Tの①ですが市場規模は縮小しておらず、市場成長がの伸びが緩やかになっただけですので読み取りミスです。S-、W-、O+、T-合計するとやや失点した問題だと思います。 シンプルなSWOTが問われたのは久々ですが、シンプルな問題だからこそシンプルに答えたいものです。今回のように複数の要素の中から回答するべき要素を選ぶ場合は、後ろの問題と整合性を考えたほうが良いと思います。はじめの問題ですが回答は最後に記入すべきでしょう。

第2問 予想得点 18点

発信する情報は、①顧客の要望を聞いた上でオプションを使用したデザインの提案、②季節限定やイベントの雰囲気に合わせたネイルの提案で、顧客の期待を上回るデザインを提案する。

解説

個人的にはそれなりにできている問題だと思います。この問題では、「写真を送るんや!」派と、「IMはテキストだけや!」派が言い争っていましたが、マジでどうでもいいと思いました。当然ですが写真を送ったから◯、という話ではないです。まあまあできた問題ではあるのですが、「顧客の期待を上回る」というのは客単価ではなくリピートにつながるものですので、「客単価を高める」とはっきり書かれているこの問題には書くべきではなかったです。ですが、それを差し引いても①、②とも内容は大外しはしておらず標準の6割近くは確保できたかと思います。 

第3問設問1 予想得点 20点

有名ブランド店や宝飾品店と組み、40代のデザイン重視の顧客を獲得する。理由は、①X市で人口構成比が高く、②オプション追加が見込め、③低価格志向の顧客流出が予想される中、大手チェーンとの差別化を図るため。

解説

新規顧客への施策に関する問題です。他の方の回答や学校の回答を見ると貸衣装派が多数のようですが、私はブランド店、宝飾品店との協業による高級路線がベターだと思います。理由としては①大手チェーンが価格を武器に参入してくるため、単純に価格は逆の高価格路線(デザイン性の高い高品質路線)に参入すべきであるから、②社長もYさんもオプションたっぷり使ったデザイン性の高いネイルをやりたいと思っていること、これらを踏まえると、③そもそも貸衣装を借りる客がネイルに高いオプション料払ってまでデザイン性の高いネイルをやるとは思えないから。以上により金銭的に余裕のある顧客が訪れるブランド品店や宝飾品店のほうが、貸衣装店に訪れる顧客よりこの問題ではふさわしいと考えています。 冒頭でデモ、①ジオ、②サイコとバランスも良いです。

第3問設問2 予想得点 10点

提案は、①有料オプションの紹介、②有名ブランド品や宝飾品と一体となったデザインネイルの提案である。理由は、①顧客の期待を上回るデザイン提案で固定客化を図り、②協業先との関係性を強化するため。

これはちょっとヤバイですね。理由①は良いのですが②ですべてをパーにしています。顧客をリピートにつなげるための提案であって、協業先との関連は問われていないんですよねー。確かに事例2の過去問では地域や商店街と連携して~~するという問題は多いのですが、今回は協業先については答えるべきではありませんでした。過去問に引きずられた悪手の典型的な回答です。提案の①も「価格プロモーション以外」の制約に若干引っかかる気もしますね。以上2点によりこの問題は大幅減点があると見ています。これがなければA評価でしたね。

まとめ

第3問設問2の大ブレーキが響いてB評価となりました。事例2は、ほぼAで間違い無いと思っていた事例4の次に点数高いだろうなーと見ており、採点サービスの結果も良かったので8割方Aだと思っていました。第1問もあまり伸びず、第3問設問2の大失点が大きく影響したためでしょう。事故による失点は全てをパーにしうる可能性があり、やはり大失点をいかに避けていくかというのがどの事例でも言えることなのでしょう。

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