2019年度中小企業診断士二次試験再現答案 事例3

中小企業診断士試験

事例3 55点

第1問 予想得点 9点

強みは、①熱処理加工だけでなく設計と機械加工工程も対応する技術力、②金属熱処理技能検定試験合格者やベテラン作業員の個人技能による加工品質の高さ。

解説

記入する内容は間違っていなかったと思いますがパンチが足りないですね。設備投資負担の大きい設備を持っていること、にも踏み込まないといけません。与件文に書いてあることなのでのがしてはいけない点でした。標準よりちょっと低い点数だと思います。 

第2問 予想得点 9点

効果は、①作業標準化により作業者のスキルに頼らない作業品質の確保、②作業設計やレイアウト設計による一人あたり生産性の向上。リスクは、X社主導の新規取引のため計画通りの受注や稼働が見込めるか不透明なこと。

解説

この問題は全く自信がなかったです。生産面の効果とリスクなので、営業面=売上ウハウハ、は書いたらいかんのやろなと思ってはいました。効果の方はまあまあかなと思いますが、リスクがダメですね。おそらくですが、生産管理がごちゃごちゃになるから体制も混乱するとか、受注生産から見込生産になるから在庫とか増えるよね、みたいなことを書くべきだったかと思います。やっぱりこれもちょっと足りない。

第3問設問1 予想得点 14点

新工場は、①将来的にX社以外の部品加工に対応するため汎用機で汎用ラインを構築すること、②属人的な加工品質の維持を改め、一人あたり生産性を高めるため、作業標準化とともに従業員教育を進める、③作業効率を高めるレイアウト設計、工程計画を行う。

解説

この問題を解いている時はめちゃくちゃ混乱しました。え、新工場の在り方って思いっきり書いてあるやん?C社社長の方針書いてあるやん?これそのまんまちゃうの?え?みたいな。実際そのままでよかったみたいですね。事例3は得てしてそういうものです。今振り返るとあんまり具体性はないのですが、C社社長の方針を具体化するような答えを書きました。まるまる抜き出しなので素点はまあまああると思いますが、他の人との比較だと差のつく問題ではなかったと思います。

第3問設問2 予想得点 14点

必要な検討は、①X社の自動車部品加工に関わる全工程の生産計画立案と日次等の短サイクルでの立案、②納品3日前に届く外注かんばん通りに納品する加工スケジュール決定、③納品予定通りに間に合うように材料調達スケジュール見直し等確実な材料調達体制の構築、で後工程引取方式に対応する。

解説

ここも大外しはしていないと思います。生産計画の立案、調達、日程と多面的です。大外しはしていないと思います。The 事例3という問題でしたね。事例3はこういう問題でフルスイングすることを意識してきました(神であるだいまつさんを意識しています)。全事例の中でも最も点を取ることを意識した問題です。その割には大したデキではなく、失点しなくてよかったなという感じですが。

第4問 予想得点 9点

戦略は、①X社以外の取引先開拓を進めX社への依存度を下げるとともに工場稼働率工場を図る、②強みの技術力や品質の高さを活かすと共にX社との取引実績をアピールし販路開拓を行うこと、③従業員教育を進め製品加工体制を強化すること。

解説

これもちょっとよくわからない問題でしたね。与件文からX社への依存度を下げるんだろうな、ということだけはすぐにわかったのですが、その他の策が思い浮かばず。②がちょっとひどいなーと、営業部の設立とか、技術者の営業同行とかの鉄板ネタで営業力強化で十分でした。③もふんわりしすぎでよくわかりませんね。失点していると思います。

まとめ

第3問以外は試験中から本当によくわからず。第1,2,4問は失点を防ぎにいきました。今見返して見ても、得点を取れただろうなとは思いませんが、大失点はしていないな、とは思います。与件文を活かしていますし、突飛なことも書いていません。苦手な事例はこのように耐えることも大事だったなと思います。事例3の点数が一番手応え通りでした。

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