屋号について考えてみる

中小企業診断士生活

独立したならば開業届を出すつもりなので、その際は屋号が必要となる。別に屋号=個人名でもいいのだが、いろいろな協会のHP記載の所属の先生達を見ると、会社組織でなくてもやはり屋号はつけるものだ。

中小企業診断士に多い屋号

一番多いのはダントツで「〇〇中小企業診断士事務所」。〇〇はお名前フルネームである。次いで同様のパターンで名字のみの場合である。ダブルライセンスの場合は「○○社労士・中小企業診断士事務所」等のようなくっつけたパターンが多い。

最初はまあこれでもいいかなと思ったのだが、私の場合は名字、名前ともにまず一見さんでは読めない。名字の読み方についてはほぼほぼ二択になるのだが正解率は20%といったところか。ちなみに、私と同じ名字の読み方の人は何人か実際に出会ったこともあるし、よくテレビに出ている人もいるしオリンピック選手もいる。だが間違えられる方の名字の人とは一度も出会ったことがない。肌感覚では私と同じ読み方の人のほうが多いはずなのに、8割方間違えられるのである。

下の名前の方は普通は読まない読み方をするので、間違えられるのはいい気分ではないが間違える気持ちはすごくわかる。

そんなわけで私が「○○中小企業診断士事務所」を漢字でつけるパターンは名前が読めないリスクや、表現自体が他の先生方と同じであるので訴求力みたいなものもないのである。カタカナにするのはアリではあるが。

その他のよくある中小企業診断士の屋号

その他である屋号としては

・○○コンサルティング
・○○経営研究所

といったものである。○○はやはりフルネームか名字のパターンが多い。個人で経営研究所はさすがに大げさではないかという気はする。中小企業診断士については資格のマイナーさもあるし、屋号に「中小企業診断士」と入っていたところで知名度や説得力があるのかわからないので、「コンサルティング」のほうが聞こえがいいのではないかという気はする。

ただ、ただのコンサルタントと名乗る人物ほど胡散臭いものはないと個人的には思うのだが、横文字大好きな人もベンチャー界隈等にいることもまた事実であろう。しかし、中小企業診断士を求めている人はベンチャー界隈よりもっと年配の人が多いと思うので、やはり屋号としては「〇〇コンサルティング」より「〇〇中小企業診断士事務所」のほうが響きは良さそうである。

どうやって屋号を決めるのか

そもそも中小企業診断士は独占業務はないため、他の資格のように屋号に「中小企業診断士」という文字をいれなければいけないという決まりはない。何だって自由なのである。私は独立したとしてもバリバリ働きたいタイプではなく、いずれ人を雇ったりだとか、法人成りを見込んでいるだとか、そのようなことはまったくない。

そのため、自分の名前が入っていようが、法人成りしたときに困りそうだとか、そんなことは考えなくて良い。長いと多少不便ではあるのだが、法人成り後に流用する必要はないためそれらしい会社名になりそうな屋号を考える必要はないのである。ドメインさえ取得できれば何だっていい。

○○に名前以外のものを入れてみる

〇〇の部分が本人の名前でないとするのであれば、好きな単語もしくは造語を入れるパターンが多いのであろう。また得意とする武器を入れるのも一つのパターンである。例えば「〇〇ITコンサルタント」とすれば、ただのコンサルタントよりITに詳しそうな感じはする。ただ、「○○IT中小企業診断士事務所」にすると途端に意味がわからなくなる。ITというフレーズは資格名ではないため、資格名である中小企業診断士事務所とくっつけるとおかしくなるのであろう。

ちなみに話がそれるが、私は自称IT業界の人が少し苦手だった。SIer出身なもので、当時はIT業界といえばシステム会社のことだと思っていたし、ソ○トバンクとかサイ○ーエージェントとか楽○とかがITITともてはやされていたものの、「あなた達はただweb系のプラットフォームの上で商売してるだけでしょ。別にITでもなんでもなくない?」なんて思っていました。まあ今でも思うけど昔ほどではない。それを言ってしまうとSIerでも大した技術のなかった自分は何の武器もなくなるからだ。クラウドや新しい仕組みがたくさん生まれる現代では、そのようなプラットフォーマーもITと呼ぶべきなのであろう。

結局どうするのか

考えられるパターンは

・○○中小企業診断士事務所
・○○経営コンサルティング
・〇〇IT経営コンサルティング
・中小企業事務所○○
・経営コンサルティング〇〇
・経営ITコンサルティング〇〇

の6パターンだ。思い切って〇〇を後ろに持ってくるパターンだが、これで銀行口座を開いてしまうと名前がすごく後ろに来てしまうのが難点。「フリコミ チュウショウキギョウシンダンシジムショ タヌキ」みたいになってしまう。ただデメリットはこれくらいで、差別化は図れる。

問題は○○の部分で、名前は読めないし、屋号にしたいほど思いのある言葉も特にあるわけではない。そもそもこのブログで名乗っているたぬきだって他に思い浮かばなかっただけである。いっそ「たぬき」を屋号にするか。

・たぬき中小企業診断士事務所
・たぬき経営コンサルティング
・たぬきIT経営コンサルティング
・中小企業診断士たぬき ブログ名と同じになる。
・経営コンサルティングたぬき
・経営ITコンサルティングたぬき

いいかこれで。たぬきという名前自体、商売には縁起がよさそうですしね。

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