2019年度中小企業診断士二次試験再現答案 事例1

中小企業診断士試験

事例1の再現答案です。

二次の得点も開示されましたので、恥ずかしくて今までオープンにしていなかった再現答案を掲載したいと思います。明らかになった得点から、自身の解答と得点を予想やどのような思考で解答を書いたのかを記したいと思います。

再現度については、事例1,2は昼休みには完成、事例3,4も家に帰り着くまでに完成、他の人の解答や意見等は一切見ず即作成したため、まじりっけなしの再現度99%です。他の方の再現答案の再現度や、参考書記載の再現度は全くわかりませんが、生々しさは1番だと自負しております。

各事例の再現答案と開示得点はこちら

第1問 予想得点 16点

最大の理由は、コアテクノロジーである農作物の乾燥技術を活かせる事業でなかったことで、①市場の縮小が進み売上が減少し、②膨大な数の部品の在庫で費用がかさみ、③メンテナンスが中心で技術を活かしづらかった。

解説

最大の理由を問われておりますが理由を迷わず並列で書きました。80分の間で「最大の理由」を1つにまとめる自信がなかったからです。高得点取らなくても大失点を防げば良いとの判断です。ですが、事例1の得点を考えると、この問題は理由こそ並列で書いたものの解答要素としてはハズしていないため、失点を抑えるどころか加点されたのではと予想しています。

コアテクノロジーの活用は事例1鉄板ネタですので、まずはそこにアタリをつけました。というかコアテクノロジーが理由だと決めつけてかかってしまっていました。結果的にそれが間違っていなかったというだけで、二次試験おいては「過去問でこうだったから今回もこうだ」という思い込みはNGだと思います。頭にいれるのは必要ですが思い込みはダメです。

コアテクノロジーの理由を補強する形でさらに外部環境の面で市場縮小、A社の弱みの面として膨大な在庫という面から、売上減少と費用増大という2面からメンテナンス事業はうまくいかなかった理由を説明しました。 

第2問 予想得点 13点

A社は参入障壁が高く、多額の補助金を得ている業者が主要顧客だったため、①顧客の要望に応じ部品を抱える等の受け身の営業体制で、また、②経理体制も全社的に行われておらず、社員のコストカットの意識も低かった。

解説

企業風土を問われているので、「~~な風土」と答えるべきだったと思います。正直この解答だけ見ると何のことを答えたのか分かりづらいですね。参入障壁が高くて補助金をもらっている業者が主要顧客という解答の要素としては大外ししていないと思うのですがまとまりがありません。何を答えたのかもよくわかりません。「変化を好まない組織風土」、みたいな感じで締められると良かったと思います。 この問題は点数低いと思います。

第3問 予想得点 12点

要因は、①営業力を強化し効果的なプレゼンテーションを行ったこと、②A社の想定していない潜在顧客を開拓するため既存の販路でなくHPを用いたこと、であり、乾燥したいモノがある顧客側からの需要を獲得できた。

解説

うーん、ダメですね。これも何を言いたいのかわかりづらいですが、営業力強化でプレゼンが効果的だった⇒HPを利用したことで潜在顧客を獲得できたこと、とキモの部分が書いてあるので大失点はなかったのでしょう。  この問題に出てくるHP云々のくだりが本試験のときはさっぱりわかりませんでした。インターネット黎明期云々って試験終わってだいぶたってから気づきましたが不要ですよね。事例1は与件文中にこういったものが出てくるので嫌われるのでしょうね。試験中ずっと、「A社がネットで販路開拓したのはインターネット黎明期の話か?」と思い込んでしまい、よくわからない解答になってしまいました。

第4問 予想得点 16点

要因は、①A社のコアテクノロジーを明確にし社員に共有したことで組織として一体感が生まれたこと、②コストカットが成果報酬につながることで、従業員にコストカットの意識が高まり、モラールも向上したため。

解説

事例1の中ではこの問題が一番得点高いと思っています。EBAの採点でも事例1では唯一A評価でした。②の表現が若干くどいですが、コアテクノロジーの明確化と共有による一体感、成果報酬によるコストカット意識の高まりとモラール向上、解答要素としてはほぼ完璧だと思います。 事例1らしさ満点の解答です。

第5問 予想得点 12点

最大の理由は、機能別に営業力や機器の製造等のノウハウを蓄積したことでA社の立て直しに成功したためで、正規社員がほとんどという人員構成の中、さらに営業力や技術力を強化しノウハウの蓄積、A社の発展を図るため。

解説

この問題も①②としていないものの理由を並列で書きました。ですがちょっとひどい解答です。おそらくですが、組織再編をしなかった理由は同族経営のメリットを活かすため(意思決定の速さや社長の目が届くというか)と考えられますが、全くそのことに触れていません。さらに、立て直しに成功とまではまだ言えない状況なのに断言してしまっています。前後半でだいたい同じことを書いてしまっています。ただ、現在のA社の機能別組織に関するメリットを書いていたため、0点は避けることができたのではないかと考えていますが、この問題も失点どころか加点につながったのでしょうか。。  よくわかりません。

まとめ

正直事例1の69点は一番の驚きでした。改めて自分で振り返っても60点を超えているとはとても思えない。そのため各問題の予想得点には下駄を履かせまくりです。だとすると、自分の手応え以上に他の方の点数が悪かったのではないかと思っています。開示された得点も素点ではなく相対的な点数だと思いますので。予想点数は素点ですが。決して試験中は高得点を狙わず、失点だけを避ける意識で解いていたのですが、何が評価されるのかなんてわからないものですね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました