敵を知ることも大事

中小企業診断士試験

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」と孫子の兵法に有名な一節がある。敵の力を知り、自分自身のことを知った上で戦えば勝つことができる、という意味です。中小企業診断士の二次試験においても同じことが言えます。

自分を知ることはおそらくほとんどの人がやっているかと思います。自分は事例◯が得意だ、計算が苦手で事例4が苦手だ、と。だが敵のことはどれだけ知っていますか?

二次試験の受験生であれば、事例1は人事・組織の話だ、事例2はマーケティングの話だ、事例3は生産・管理の話だ、事例4は財務会計の話だ、ということくらいは知っているかもしれません。二次専念組の方は今のうちにもう少し深く踏み込んで敵のことを知ってみませんか?

過去問を研究する

敵を知るには過去問の研究が第一です。与件文のクセ、出題趣旨、よく問われていることや問われ方を過去問の与件文や設問文をよく読んで自分なりにまとめます。

例えば、事例1を中心に与件文が長くなっているな、ということがわかります。与件文が長くなっているということは今まで通りのタイムスケジュールでは対応できなくなってきているのです。

事例4では計算だけでなく、記述式分野の配点が高くなってきていることもわかります。つまり事例4対策は計算だけしていてはダメで記述式の対策もしっかりしなければな、ということがわかります。

最近の試験は80分で解ききるには非常に困難な試験になっております。問題の傾向やクセ、回答の目安を研究しておくことでスタートダッシュをかますのです。

関連書籍を読む

もう一歩踏み込んで敵を知りましょう。中小企業診断士は出題委員が発表されています。つまり誰が出題しているかわかるんですね。誰がどの科目、事例を作っているかまではわかりませんが、このセンセイはこの科目を作っているのでは?と噂されているものもあります。一番有名なのは事例2の岩崎邦彦センセイではないでしょうか。

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有名なのがこちらの本。この本を読めばなぜ、誰に何をどのように効果のダナドコフレームが有効なのか等、事例2の鉄板事情を学ぶことができます。

これもやっぱり、80分をゼロベースで戦うとかなり厳しい戦いになりますので、事前知識のあるなしは試験の結果を左右することになりかねません。

まとめ

今回は敵を知ることをオススメしました。自分自信、不合格だったときは試験に対する向き合い方が甘かったなと思います。合格した年は過去問の研究を徹底的に行いました。すると「毎回同じようなことを問われているなー」とか、「与件文長くなって読むのが辛いな」とか見えてくるものがあり、それを本試験でも活かすことができました。

現在は情報化社会です。入手できる情報は入手するしかありません。自分になりに過去問や作者を研究し、本試験に向けての糸口を見つけてみてはいかがでしょうか。こういうのって、自分でやるから自分の身になるんです。

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