事例4 72点
第1問設問1 予想得点 10点
悪化 売上高営業利益率 0.98% 悪化 当座比率 41.27% 改善 有形固定資産回転率 1.64回 |
解説
むりやり安全性、効率性、収益性の3面から回答しました。ただ、収益性は売上高総利益率がベターでしたね。配送コストは販管費になると思っていたのですが、子会社は配送業務を行っているから原価になるみたいですね。
効率性については棚卸資産の爆上げが気にはなったのですが、改善した数値が他に適当なものが見当たらないので有形固定資産回転率を選びました。この後の問題でも特に触ることのない当座比率ではなく、悪化の指標で棚卸資産回転率を選ぶのも間違いでないと思います。後の問題で使いますしね。どちらにせよ本番で迷わないことが重要です。
第1問設問2 予想得点 10点
建材の価格高騰等で収益性は悪化、短期借入金の増加等で短期安全性も悪化したが、資産投資効率は改善した。 |
解説
前問の計算結果を50文字にまとめました。整合性もとれており十分な内容と思います。
第2問設問1 予想得点 4点
建材事業部95.33% マーケット事業部69.39% 不動産事業部3.52% 全社89.09% |
解説
あまりにも計算が単純すぎて、何か変なミスをしていないか気が気でなかったです。第2問の中の点数の配分がわからないのですが、計算が簡単なので設問1は1つにつき1点にしておきます。
第2問設問2 予想得点 5点
(a)4343% (b)各事業部の売上と変動費に大差があり、事業部間の比較が難しいため |
はい、やってしまいましたね。「(設問1)の解答を利用して」と書いてあり、本番中も意識していたにも関わらずなぜか無視です。一日で最後の事例4なので疲れていたんでしょうか。凡ミス中の凡ミスでこれで不合格だったら悔やんでも悔やみきれないやつです。(b)についてもいまいち前半と後半がつながっていない気がします。前後半それぞれ単独で見るとそうなのですが、つなげるとおかしいですね。
第2問設問3 予想得点 8点
(a)91.49% (b) マーケット事業部のセグメント利益は196×1.1-136×1.1-101=-35 不動産事業部のセグメント利益は不変なので244 求める変動比率をxとすると 4514-4514x-323+(-35)+244-20=250 となるxを求める 4514x=4130 X=0.91493… となる |
解説
この問題もやってしまっています。「(設問1)の解答を利用して」を無視しておりますが、偶然数字が合っちゃうんですよねこの問題は。なので(a)が合いました。(b)のほうも設問1の回答を使用せず書いたので、部分点が少なくなっているかもしれません。
第3問設問1 予想得点 10点
第1期-0.9、第2期6.1、第3期14.5、第4期9.6、第5期9.6 |
解説
第2問の設問1ほどではないですがシンプル。第1期だけ節税効果が働くことさえ気をつけるくらいですね。外せない問題でした。
第3問設問2 予想得点 10点
(a)3.03年 (b)12.63百万円 |
解説
これも外せない問題。こんなにシンプルな問題はもう出ないレベル。
第3問設問3 予想得点 4点
(a)7.37% (b) 原材料費と労務費を加え、必要な削減割合をxとすると 16x×0.952+27x×0.907+32x×0.864+25x×0.823+16x×0.784+減価償却費増分2×0.3×4.33=10 となるxを求める 100.488x=7.402 X=0.07366…となる。 |
解説
はい、完全に部分点狙いでした。試験終了直後に正解へたどり着く道を思いつき、自分の回答の間違いに気が付きました。まあ試験中もこの問題は正解できると思っておらず、着手しようかどうか迷ったのですが他の問題の検算をひたすら行った上で着手しました。(b)については完全に部分点狙いです。部分点をもらうためだけにあざとく「原材料費」や「労務費」や「減価償却費増分」と書いています。この方法が正しいのかどうかはわかりませんが。。
第4問設問1 予想得点 5点
(a)配送に関するノウハウが蓄積され徐々に配送コストが下がること (b)配送をD社内部で行うより配送コストが高くなること |
解説
うーん、(a)と(b)で言ってること真逆なんですよね。。むちゃくちゃです。ただ、作文問題も「事例4的であること」はかなり意識して書いたので大外しはしていないと思います。(a)はこれでもよく、(b)で総務等の機能を別々で持つことで管理コストが増すこと、みたいにすればよかったです。
第4問設問2 予想得点 6点
効率的な資材調達で、①建材の仕入れ費用、②建材の保管費用、③建材の配送費用、の削減が期待でき、原価や販管費削減につながる。 |
解説
ワンパンチ足りないです。①②③ともにそうではあるのですが、冗長気味でもっとうまくまとめられたかと思います。また、まとめとして、第1問で悪化した収益性が向上することや、効率性が向上することへつなげると尚良かったと思います。残念ながらやや失点していると思います。
まとめ
事例4については平成29年、30年のような鬼難易度から一転、計算問題はとてもシンプルになりました。計算問題は確実に解き、作文にて大外ししないで点を確保することが大事になりました。今後もこの傾向は続くと思います。事例4だからといって作文をおろそかにせず、与件に沿った、また事例4らしい、財務面を意識した回答を組み立てていくことが大失点をしないコツだと思います。逆に計算が合っているのに事例4の点数が伸びていない人は、作文で財務面を意識した文章を書けなかったからかなと思います。
実は、ただのうぬぼれですが事例4は最低でも75点はあると思っていました。それが72点でしたから、これはやっぱり第4問が設問1,設問2共に失点したことが響いているのではないかと思っています。事例4の作文のポイントは、①人事よりマーケより何より財務面、②第1問で悪化、問題とした箇所が解決されているのか、に注目するのが大事かなという気がします。文章記述問題も点数でいうとそれなりを占めますし、事例4対策をする上では計算練習もですが、記述でもしっかりと失点をしないよう回答することが勝負を分けるポイントなのではと感じました。
コメント