二次試験の時間の使い方

中小企業診断士試験

良い機会なので、忘れないうちに自分自信の二次試験本番の時間の使い方を振り返ります。

準備していたもの

・シャーペン2本(芯は0.5、Bの濃さ)
・消しゴム(カドがほしいので新品)
・フリクションの6色マーカー(2種類ありますが濃いほうがいいです)
・フリクションボールペン2色(赤と青)
・フリクションイレーザー
・じょうぎ(結局使わない)
・電卓(全事例で必須)

開始直後

問題用紙のホッチキスを取ります。すぐ取れそうになければホッチキスの周りを破ります。キレイに取っている時間はもったいないです。

1分~20分

設問文を読む

設問文を読む前に、問題番号にマーカーで色を塗ります。このあとの設問文読みで使うとともに全体の問題数を確認します。何色でもいいですが設問1つで1色です。設問1,2、とあったら設問1と設問2は別の色です。

与件文の前に設問分を読みます。設問分を先に読まないと年々長くなっている設問分を読んでもどこがポイントなのかわかりません。設問分を先に読み、問われていること(理由、要因、等)と文字数をチェックし、問題用紙のメモ欄に骨子の骨子を作成します。回答要素は大体100字なら2か3,120文字なら3か4,というイメージです。

ですので100文字で理由を問われていたのであれば

理由は、



である。

というような枠を先に作ります。問われていることを先に出すことで回答にブレが生じないようにすること、問われていないことに答えないこと、採点者に「問題に答えていますよ」感を出すこと、の効果があります。まあ最後のやつは本当に役立っているかわかりませんが。

あとは問題分中で問題のキーになりそうな部分にアンダーラインを引きます。例えば去年の事例1であれば

第1問 メンテナンス事業 ビジネスとして成功しなかった最大の理由
第2問 高コスト体質 古い営業体質 企業風土

にラインを引き、与件文でどこを読めばいいのかの大体のアタリをつけます。これで与件文読みにかかる時間を短縮し効果的に読めるようにします。ここまで大体6,7分、その後与件文を読みます。

与件文を読む

与件文は、設問文のチェックでアンダーラインを引いた部分がでてこないかを主にチェックします。まず上からざっと読みながらSWOTをチェックします。昨年の事例2第1問のように、SWOT分析そのものが問題にならない限りはキッチリ分析までは行いません。強みや機会っぽい「いい要素」は青で、弱みや驚異っぽい「悪い要素」は赤でアンダーラインを引きます。ここでいちいち「これは◯かな?✕かな?」なんて考えている時間ももったいないので迷ったら線を引きます。

ここで忘れてはいけないのは「社長の想い」です。社長の想いは出題者からの優しいパスです。絶対に回答に盛り込みます。アンダーラインを引くとともに文章の左側の空欄に青ペンで☆を記入していきます。

1回目の与件文読みの時点で、設問文読みの際に分析したとおり、直結しそうな箇所があったらその問題番号を塗った色のマーカーでセンテンス単位で色をマーカーで塗ります。ここでもあまり深く考えず塗りました。フリクションだから最悪消せるので。気になる人はシャーペンで①、②、くらいのメモにとどめ、もっと固まってから塗るでもいいかと思います。私は迷っている時間がもったいないので迷ったら塗る、書く、引くを意識していました。このマーカーで引いた部分がそのまま回答要素になります。ちなみに段落番号は回答には使用しないのでいちいち記入しておりません。回答要素も段落単位ではなくて文章単位で抽出します。一段落に複数の問題に使う要素があることも珍しくありません。

与件文を読みながら下記のポイントは左側の空欄にメモをしました

事例1:時系列
事例3:業務フロー

事例1は与件文中の時制がごちゃごちゃなのにも関わらず回答では時制を意識した回答を求められること、事例3では業務の改善がテーマになることが多く、どこがネックなのかをはっきりさせるためです。ここも時間がもったいないのでしっかりまとめる必要はなくざっくりです。

20分~40分

与件文でマーカーを引いていない部分を中心にざっと与件文を読み返して回答に使えるネタを探します。回答要素の重複もここで切り分けたりします。全問題文のマーカーを与件文にひけたら回答骨子を作成します。この時点ではまだ解答用紙に回答は記載しません。全体の構成ができるまでは回答を書き始めません。もし書き直したくなった場合消しゴムで消して書き直す時間がもったいないです。

ここで最初の設問文読みの際に記入した枠を使用します。

理由は、 (4)
①~~~で売上低下 (30)
②~~~で費用増加 (32)
のためである。 (7)

こんな感じです。これを回答記入と再現答案の作成にも使用します。マーカーの文字数は数えて文字数を記入します。マーカーひいてあるのに回答骨子に全文を書く必要はありません。文字数を記入してマーカーをひいた部分をそのまま使うのか、省略する部分があるのかを検討します。

40分~75分

40分経過したら回答がまとまりきっていなくても、まとまった問題から回答を書き始めます。自分は字が汚いのでそれなりの字で500文字以上を書こうと思ったら大体35分くらいかかるからです。これ以上遅くなるとまともな字が書けなくなってしまうため40分経過時点で必ず書き始めることにしました。本番では思った以上の緊張や手汗のため思うような筆記ペースとはなりません。

解答用紙への筆記を終えたタイミングでも重複が切り分けできない、回答要素が思い浮かばない問題ももう無理やりにでも書くしかありません。本番では重複もやむなしです。無理やり切り分けて両方100点を狙って100点or0点より、両方の問題で60点でいいと思ったほうが良い結果につながると思います。解答用紙の白紙はなくしましょう。何かしら書かないと0点です。さすがに減点はないと信じて。。

75分~

すべての問題で記入を終えたことを確認したら最後に受験番号と名前を記入、間違っていないことを確認します。再度すべての問題を見直して、てにをはや明らかな誤字脱字をチェック、修正して終了です。

さいごに

今回は自分の二次試験の時間の使い方を紹介しました。思いの外長くなってしまいました。人によってやり方は様々なのでぜひこの通りにやってください!なんてことは思いませんが参考になれば。

あ、でも回答は思いつきで記入せず、全部の問題で要素がまとまってからはじめて解答用紙に書き出すことはマストかなーと思います。消す時間、書き直す時間は本当にもったいないです。字のあとが残って汚くなっちゃいますしね。

自身の時間の使い方を模試で身につけて本番で発揮してください。

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