事例Ⅳ対策の財務分析で受験生に考えてもらいたいこと。

事例Ⅳは財務分析を得点源にしよう説があります。それ以外の問題が平成29年、30年とかなり難化しましたからね、財務分析で確実に点を取るという作戦でしょうか。私はその考えは直ちにやめるべきとアドバイスします。

なぜ財務分析を得点源と考えてはいけないのか

財務分析を軽んじているわけじゃないですよ。めちゃくちゃ大事です。でも毎年絶対出るので皆対策します。その結果、安全性、収益性、効率性の3面から回答しましょうというのは皆が知る王道の鉄板回答ストーリーです。

ということはですよ、財務分析はだいたいみんなできるわけなので、財務分析はできたから加点されると考えるのはかなり危ないと思いませんか?みんなできるんだから差はつかないですよ。となると得点源にはなりません。財務分析は当然完璧(少なくとも指標の選択と計算は)に仕上げてきます。つまり、財務分析を完璧にやって得点アップ!ではなく、財務分析ができてスタートラインに立てる、できなかった人から脱落、と考えるべきです。他の部分で加点を狙っていくことが重要だと考えます。

最近の事例Ⅳの本試験では、財務分析は皆が完璧にできるサービス問題ではなくなっています。特に令和元年の試験では、安全性、効率性、収益性の3面からの回答を模範解答としない予備校もありました。私は3つ聞かれたら3面から答えるとの固定観念があったため、安全性を書くべきかどうか悩みましたが書きました。今でも正解かわかりません。各予備校の模範解答を比較しましたが、効率性を2つ書いた答案のほうがキレイだったなーと思います。

こうなるとやっぱり財務分析で得点を稼ぐ!とコリコリに頭が固まってしまうと、財務分析で得点を稼げなかったときのダメージが大きいと思います。財務分析を後回しにするのはかなり少数派と思われるので、令和元年のような問題が出るとショックを引きずったまま難しい残りの問題に挑まなければいけなくなってしまいます。

ちなみに

指標の選択は与件文から導き出す派と計算結果から導き出す派がいると思いますが、私は与件文から導き出す派です。計算結果からは与件に合わない可能性=後の問題(特に記述問題)との整合生がとれなくなる可能性があるためです。財務分析を軽く見てはいませんがいかに時間をかけず60点とっていくかというのも大事かと思います。財務分析で15分も20分もかけては、他の問題に時間をかけられないので、トータルで見るとマイナスです。

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