知っていること使えること

診断士の教育の場に携わる人に聞いた話です。フレームワークについての講義をしようとすると「そのフレームワークは知っています」という人間が一定数いるそうです。「知っていること」と「使いこなせること」は全く別の話です。

ごくごく単純なSWOT分析だってどれだけの人が使いこなせるのか。知っているだけで誰でも使いこなせるのであれば、去年の二次試験の事例2の第1問は誰でも満点取れますよね。与件文にSWOT全部書いてあるにも関わらず解答が割れたりしている状況ですし。実際に企業に携わる場合には与件文なんかないですし、SWOT一つだってしっかりやろうと思うとそれなりに大変です。

この四連休、ちょっといろいろなフレームワークを調べて考え、あてはめてみましたがなかなかうまく進まない。フレームワークを解説している本やHPはたくさんありますが、それで概要を知ったところでじゃあうまく使えるか、なんてうまくいきません。似たようなフレームワークでもいくつか試して、実際に適用してみて、「あーこういうふうに使えばいいのか」、「こういうこと考えればいいのか」と見えてくるものがあります。

フレームワークでもなんでもそうですが、実際使ってみないことにはその良さもわからないですし、使えるようにもならないですね。多分、去年の事例2の第1問も、受験生のほとんどが「SWOTなんかアレやろー、こんなん勉強せんでも使えるがな」みたいな感じで上辺だけで勉強したつもりになったけど使ったこともないから、あんなに試験中にうまくまとめられなかったんだと思う。自分もそうなんですが。

ただ「知っている」だけと「使える」というのは別の話。否定的な意見をするのはまず使えるようになってからでないと説得力もありません。

それにしても一昨年は3C、去年はSOWTが出て、今年は何が出るんやろ。4Pは毎年出てるようなもんだし。STPや5フォースでも出るんかな。

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