二次試験に向けての心構え

中小企業診断士試験

二次試験に向けての私の考える心構えを書きます。もう二次試験を受けたくないですが、受けるとしたらこのような指針で行動します。

このブログでは二次試験の解き方や論点の説明・解説といったものは行いません。そこまでのノウハウは持ち合わせていませんので。他のブログや参考書を読むことをおすすめしますが、そのブログ、ライター、記事、著者、書籍が信頼を置いてもいいかどうかはよーく確認してくださいね。診断士界隈の大手のブログや書籍でも、役に立たない記事や、マネしたら逆にマイナスになるんじゃないかという記事を書いている人は少なくないです。このブログの記事が役に立つか、自身のためになるかどうかもあなた自身でしっかり判断してくださいね。

全事例目標点は60点

私が一番伝えたいことはこれです。

60点って合格点ギリギリじゃないか、、と思いますけど狙って高得点が取れる試験ではないですし、そもそも何が高得点なのかすら誰もわかりません。大事なのは高得点を狙うのではなく失点を重ねないこと。問題一つ一つで重大なやらかしを避けていれば自ずと合格点を確保することができます。そんなもんですよ。高得点を狙って100点or0点となるより、確実な60点のほうが好結果につながります。400点でも240点でも合格に変わりはないです。

どうやったら高得点なのか試験中はわからないのに高得点なんて狙えるハズがありません。80分で高得点狙うような時間の余裕もありません。二次試験ブログで「高得点」という文言を見たらまずは疑ってかかるべきです。初学者ほど飛びつきたくなるワードですがそんなに甘いものではありません。そう簡単に高得点が取れるならこの界隈は合格者で溢れかえっています。稀に本当に高得点が狙えるノウハウもあるんですけどね、本当に稀です。しっかり判断する必要があります。自分が絶対に高得点のノウハウを持っていたら、ブログに書かないでお金取って教えますね。

合格者の答案を見ても高得点の解答は皆普通なのです。普通を極めたような解答なのです。特に素晴らしいことを書いているわけではなく、当然のことを当然に書いた解答が合格答案なのです。

恐らくですが、二次試験は素点ではなく偏差値のようなもので得点調整がされていると思います。そうでなければ去年の私の事例1は説明ができないような解答と点数でした。下記リンクの通りなかなかひどい解答なのですが、69点とまあまあの点数が取れました。なので素点(問題用紙に記入してある配点)で60点はなくても大丈夫なのでは、と思っています。

はじめっから60点を狙い、大量失点を避けてミスのない回答を重ねる。まずはここが目指すところであり、高得点へのあこがれは早いうちに捨てるべきだと言うことはお伝えします。自分自身が高得点へのこだわりを捨て確実な60点でいいかと思った結果前年よりかなり点が伸び合格することができました。実際高得点だった合格者でも、試験中から高得点を確信していた人に出会ったことがありません。いたら教えて下さい。

事例4の計算問題だけは毎日やる!

事例4が好きって人もなかなかいないでしょう。会計士さん、税理士さん、金融機関勤務の人くらいでしょうか。ですが練習すれば合格点を確保できるまでには力は伸びます。4事例の中でも力がついていることを一番実感できるのが事例4です。

第1問で絶対に出題されて合格者はまず確実に80%は確保するであろう経営指標の計算はもちろんですが、他にもNPV、CVP、CF計算書と重要な計算問題がたくさんあります。これも本番でも完答を狙う必要もないのですが、やっぱり6割なら確実に取れるだけの力は養わないといけません。

そこで計算問題は今から毎日でも実施するようにしましょう。予備校の事例4の計算問題集はどれも評判良いのですが、市販でもいいものはあります。

amazonはなかなか高いですね、、楽天では定価であるようです。メルカリ等でもあると思います。

自分は毎日計算練習を60分は確保、それと他に毎日事例1~3を1,2事例、というのが毎日のルーチンでした。事例4の計算練習は必ず頭の回らない時間帯に行っていました。というのも事例4は一日で最後の事例。80分×3を死力を尽くして解き切ったあとの事例4なので、自分の思った以上に頭が回らないものです。その環境を再現したかったのです。

寝起きで顔も洗う前に、夜寝る前に、時にはお酒を飲んだ後に計算練習をしていました。もちろん基礎を固める段階では頭がフレッシュな時にしっかり勉強をしたほうがいいとは思いますが、基礎ができた段階では本試験を見据えてあえて頭がまわらない時に計算練習をしていました。結構おすすめの方法です。

事例4も、記述式の問題、文字数、配点の比率がかなり高まってきているとはいえ、やっぱり基本は計算があってこそです。設備の入れ替え投資等の複雑なNPVの問題ができなくたって構いません。確実に取れる問題は確実に取れる練習を繰り返すことが大事かなと思います。

模試は時間のシミュレーションをする場

二次試験は模試を受ける必要もないと思っていますが、もし受けるとしても力試しの場と捉えるのはNGです。予備校の模試は、本試験で高得点を取れる解答が評価されるわけではなく、予備校のメソッド・考え方で解答したものが高評価される仕組みです。そのため自ずと受講生のほうが高得点になりますし、模試で高得点だったから本番で高得点となるかは全く別の話です。一次試験の模試でさえ模試と本番は関係ない!と言われますが、二次試験はもっと関係ありません。

そのため模試は80分の中の自分の時間の使い方や、80分×4+休憩時間の使い方、といったシミュレーションに費やすのが良いかと思います。これも会場受験だからこそできることですね、自宅受験だとそこまでシミュレーションはできないので、模試じゃなくても任意の1年分の事例でやればいいですし、自宅だとそこまでの緊張感もないのであまりシミュレーションにはならないですね。

一日4事例をガチンコで解くと想像以上に頭は回らなくなります。これは本試験前に一度体験してみてもらいたいですね。その頭がまわらない中でどうしのぐのか、休憩時間にどのようなものをどれくらい取れば疲労を抑えられるのか、これを試すのは緊張感のある模試くらいかなと思います。

多年度の方だと「模試は新作問題を解く機会なんや!」という方もいらっしゃいます。その考えはわかりますが、自分はあまり新作問題を解くことに効果はなかったなと思っています。

さいごに

二次試験に向けてスタートした人に考えて欲しいことを書きました。他のブログ等で書かれているノウハウとは違った部分もあり、戸惑う人もいるかもしれませんが、これが自分が合格した年に考えていたことです。

特に最初に書いたような、高得点への憧れはきっぱり捨てるべきだということは強くおすすめします。他は自分に合いそうな部分だけ参考にしてもらえれば良いかと思います。

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