だから診断士試験二次試験事例ⅣでNPVは解いちゃいけないんだってば

一昨日は中小企業診断士試験の二次試験でした。受験した方お疲れさまでした。

感想を見るとだいたいが「難化した」「不合格だ」「全部Dだ」「来年がんばります」「養成課程に行きます」ですね。これまでの歴代の合格者も、まず試験直後に合格したと思っていた人なんてほとんどいないのでご安心ください。とはいえ去年も思いましたが、90%以上の受験生がまずこのような感想を抱くのが不思議でしょうがないですね。もっと自信を持てということでもないですが、なぜそんなに自己評価が低いのかがわかりません。自分が合格した年は、周りもここまで自己評価低くなかったと思いますしね。「事例◯のデキ次第」「ワンチャンある」くらいの感じでした。

私だって合格したとは思っていませんでしたが、落ちたとも思っていませんでした。実にフラットな感じでしたが、やりきった感はすごくありました。

さて、それより「難化した」って話ですね。あのねー、試験も数を重ねるほど対策されまくっていくんだから、基本的には簡単になるわけないんですよ。よくて平年並み、それか難化。しかしね、難化したと言いつつも結局評価が出回ったあとに振り返ると、結局平年並みだったってのがいつものパターンよ。

だいたい過去問対策してたら誰でもできるような問題が出題されたら差がつかないでしょ。毎年のように難化したって感想言う人いるけど、それはただの幻想。初めてのパターンに見せかけて過去と同じような傾向だったってことになりますよ。自分ができなかったから難化じゃないですからね。

事例Ⅳ、第3問より先に第2問に手だしてないだろうな?

事例1-3はちらっと問題見ましたが、メンドイので解答作ったりはしません。

受験生のみなさんは、事例4を解くときどの順番でやりました?事例1の経営分析はまず最初にやりますよね、その次は?明らかにポエムな第4問ですかね?うん、ここまでは正解だ。じゃあその次は?

どう考えても第2問より第3問を先にやるべきでしたね。

第2問は問題読んだだけで吐き気がするよ。「あ、現価係数やん、、てことはNPVやん」「え、取替投資かよ。。」「問題も長いし設問3の条件長くね。。?」「台数多くね?」って時点で、設問1~3の完全回答者は1%くらいしかいない(たぶん)ってわかりますよね。こんな問題が嬉しい人なんていませんし、100%の人がげんなりしたと思います。

ってことはだよ、正解するのは限りなく不可能に近いのに、正解したところで大して差がつかないってことだよ、相対評価の試験では。ふぞろいとかにも書いてあるよね?じゃあ解いちゃいけないよねまともに。解答欄も途中式を書かせる形式だから、もう正解は厳しいだろうから部分点拾いまくるって意思表明だよね、出題者の。それはもう瞬時に判断せにゃいかんよ。

第3問より先に第2問に手出して「難化した。。」って言うのは正直ありえないっすよ。今年の第2問はあからさまに難易度高そうに見えるもん。見た瞬間に「解かない」と判断するのは難しくても、一旦第3問を先に見てどちらが解きやすいかは絶対に判断するべきだった。

第3問はですね、設問1も軽くトラップしかけられてるんですが、たぶん第2問先にやってダメージを受けた上に残り時間わずかであせっている状況じゃ、たぶん回避できないだろうなと思います。落ち着いていればちゃんと勉強した二次受験生は正解できる問題だし、この先の年の受験生が家で練習する分には余計で解けて「なにこれサービス問題じゃんw」って思うと思います。設問2も、たぶん設問1ができた上で時間かけてゴリ押しすればたぶん正解できたと思います。

なので先に第3問をやるべきでした。第1問でまずまず書けて、第3問を両方できて、第4問のポエム書ききれば、たぶん第2問白紙でも60点あると思います。第2問は正解せずとも、部分点拾ってもらえば確実に60点は超えて70点とか取れていると思います。

「何や後出しならなんとでも言えるわ」とか言われそうな気がするけど、ワイは以前からNPVは解いてはいけないと主張しています。全国2,3人のたぬきブログ読者の方であれば、おそらく第2問は後回しにしたであろう。

自分自身、NPVが出ても絶対正解を狙いにいかない、他の問題を解いて一番最後にNPVを解く、と決めてましたので。ただ、ワイの合格した年はNPVも簡単で、問題見た瞬間「あれ、これ簡単やん?」とは思いましたが、それでもすぐは解きませんでした。今年の問題なんて見た瞬間やる気失せるレベルでしたし、受験生だったとしても絶対に最後に回してましたね。

試験の問題を見た診断士数人に話を聞いてみましたが、ほとんどが「あれ(第2問)はできない」「第3問先にやるよね」とのことでした。まあ本番のプレッシャーの中でそれを判断する受験生と、気楽な立場で問題見ている側では当然感じるものは違うだろうし、いざ本番で大問まるまる捨てる勇気がでないのもなんとなくわかる。だが、235点~245点のギリ不合格ゾーンとギリ合格ゾーンには数百人いると言われていて、正直このあたりだと実力はさしてかわらず、当日たまたま書いた答えがあってたとか、そんな運で勝敗分かれると思う。だが、絶対無理な第2問を捨て確実に解ける第3問を解くということは、この数百人をまとめてごぼう抜きするくらいの、大きな差だと思います。

簡単に見えて解いてみたら鬼ムズだったとかだったら手出してしまって逃げるに逃げれなくなるというのはまだわかるんです。でもNPVなんてほぼ毎年でてほぼ毎年ほとんどできないって、もう鉄板中の鉄板だし、第2問からは少なくとも私は生易しい雰囲気は一切感じなかったので、余裕で回避できたと思っているので、なんかもったいないなと思いました。

まとめ

第3問より先に第2問に手だして、「難化した」と言っているのであれば、計算練習よりも過去問の分析が足りなかったとしか言いようがないですね。第3問先にやっていれば、おそらく60点確保はそこまで難しい話ではないです。なのに正直に、順番で第2問から解いてしまっては出題者のワナにハマったとしか言えません。

第3問だって簡単とは言いませんが、落ち着いて臨めば解けない問題ではないと思います。落ち着いても解けない第2問に比べればね。どちらが確実に点取れるかというと断然第3問です。今年はこの第3問のデキが事例4の点数を左右すると思いますね。過去問もただ解くだけじゃなく、こういう嗅覚も養わないとダメですね。

ほんとに

第2問正解狙って時間かけまくったけど結局部分点だけで10点⇒第3問疲れ果てた頭で時間も足りない焦りで5点 よりも

第3問時間使って確実に15点⇒第2問残り時間で部分点狙って5点 のほうが、良くないですか?

これは試験なんだから、確実な問題を確実に取って、正解できそうもない問題に時間をかけないなんて、鉄則ですよ。

問題が巧妙に作られていて、結局解いてみたら手を出していけない問題だった、というのであればしょうがないかなと思いますが、今年の事例4の第2問は、どこからどう見ても手出したらイカンやつです。

でも自分は問題見ただけで第2問は実際に解いてはいないので、もしかしたら解いてみたら実はそう難しくない問題という可能性は微レ存ですが、まあ避けると思うね、自分が本試験であたったら。

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