一世一代のしごと。

私は昔から仕事に対して欲がない。欲がないと語弊もあるが、「こんな仕事したいな~」というのはあるが「偉くなりたい」というのは昔からなかった。

私が新卒で入った部署は、もうカットオーバーから5年以上経った、もうヨボヨボのあるシステムを運用している部署だった。ヨボヨボとはいえ、そのシステムが止まったら社会的に影響がそれなりにある感じなのだが。そろそろ次期も動き出さなきゃね、というところで延命処置を施していた。

その部署に、トラブル時以外ほんと何やってんのかわからないベテランがいた。私が新卒の頃ですからね、スキあらばマインスイーパーしてる系のね。でもトラブルの時はまっさきに駆けつけて、適切な処置を行う。

そのベテランは、今はもうヨボヨボのシステムだったけど、それを作った時に中心で動いていた人なんですね。生き字引です。だからそのシステムについては何でも知っているのね。

私は入社3ヶ月で「あーなんかこういう生き方いいな」と思いましたよ。年齢でいうと40前後で、自分のすべてをつぎ込んで開発に携わる。それから定年まではそのシステムの面倒を見ながら、普段はマインスイーパーしながら悠々自適に過ごす。決して昇進はしないし毎日定時で帰る。そういうところ目指すのいいなあと思っていました。

今はもう会社勤めでないのでね、そういう生き方はできなくなってしまったわけですが、その時のことを思い出すと、そろそろ人生を賭けた仕事をそろそろ考えなきゃいけない時期になってきたんだな、とふと思い出した。

診断士になったからって

診断士になって独立したからって、上昇志向に欠けるところは変わりない。年収2千万も3千万もいらないし、いや欲しいことはそりゃ欲しいけど、プライベートや体、精神を犠牲にしてまではいらないかな。他のセンセイのように「地元の中小企業に貢献したい」とか、そんなご立派な考えはない。いや、ないことはないけど、もちろん関わりがある中小企業にはやりたいことが実現できるよう全力で向かうけど、何でもかんでも貢献したいということもない。

ただ、こんなものだから、なんか日々を惰性で過ごしてしまっているなという気はする。

なんか意識を変えたいなとは思うんだけど、長年染み付いてしまったものは変えられないな。

私に人並みの集中力や、人並みの真面目さ、人並みの責任感があれば、もっと人生を賭けたような仕事もできるのだろうが。どうやれば集中力や責任感なんて芽生えるんだろう。

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