断る勇気

以前も書いた気がするが、私は途中でバックレる人間が嫌いだ。

他の資格はどうか知らないが、診断士は診断士になった途端いろいろなものに手を上げまくる人が一定数いる風情があって、どうなのかなそれと思ってしまう。その結果、自分のキャパを完全にオーバーしている人も度々見かける。

手を上げまくることが悪いんじゃなくて、キャパオーバーしてるのにバックレるのが悪いと思います。途中でできなくなることもあるだろうけど、正しくコミュニケーションをとって撤退すればいい。

撤退するために断るという行為は、手を上げることの数倍難しいことだとは思う。撤退するにしても声をかけてさようならして終わりというわけにもいかない(終わりというわけにいく場面もあるだろうけど)。最低限の責任は果たすべきだとは思います。

断るのを言い出す勇気もいるだろうし、撤退条件を整えるのも簡単ではない。とはいえ、これをやるとやらないでは事後の評価が大違いだと思う。難しいことだけれど、人としてどうかという一線でもある。

ブログで書いたかTwitterで書いたか忘れたが、以前勤めていた会社の上司が本当にポンコツで嫌いだった。ポンコツと言うと若干語弊はあるが。プレイヤーとしてのスキルは文句ないものがあったと思うが、頭が良い故にできない人間のことを考えるところが全くないように私には見え、できない人は育てるのではなく切り捨て。表立ってはガンガン育成すると言う割にやっていることはバッサリ切り捨て。そして口癖が「あの人が辞めたのは自分のせいじゃない」。

プレイヤーとしてのスキルは認めますが、リーダーとしてのスキルは皆無でした。チームのリーダーとして一応存在しながらも、社内の様々なプロジェクトに手を出すような人でした。最初は熱心なチーム運営もそのうち何もやらなくなり。他のプロジェクトにお熱でかなり忙しそうでしたが、会社のためだから、と意味のわからない言い訳ばかりでした。いやいや、その前に最低限の責任は果たせよ。他プロジェクトとリーダーの両立は期待されていても、リーダーほっぽっての他プロジェクトの参画はダメでしょ。

会社のために他のプロジェクトに夢中になるのも結構ですが、であればチームリーダーの立場は辞して代わりのリーダーか、代役でもいいからチーム内に用意して異動してやれよって話ですね。本来の立場であるチームリーダーの役割を放棄しては他にどんなプロジェクトで結果を出してもダメだと個人的に思います。

リーダーとしての能力は微塵もないし、全く尊敬もできない人でしたね。その後、チームではリーダーが変わってからは嘘のようにコミュニケーションが活発になったり良いことずくめでした。プレイヤーとマネージャーの資質ってのは大きく変わるし、優秀なプレイヤーだからといってマネージャーとして優秀かどうかは全く関係ないなと思う出来事でした。

そんなこともあって、いろいろ手をだして本来の責任を全うしない人のこと、余計嫌いになりました。だが、反面教師的に学べるところはたくさんありました。リーダー業務で参考にしたいところは全くなかったですけどね。いろんな面でこうなったらいけないモデルケースとさせていただきます。

診断士活動も、コネ作りの1年生から、本格的に活動する2年生になります。今年は事業再構築補助金のお誘いもいろんなところからあり、私も断らざるを得ない状況が発生しそうな気がしています。コネ作り活動を熱心にやった反動でもあるんですけどね、ありがたい話なんですが。

断るなら断る理由をしっかり考え、できるだけ途中で投げ出さないようにはしたいがそうならざるを得ない場合はできるだけ迷惑をかけないようにしないといけないなと。その前に生産性上げて断らなくて済む状況作れっていう話ですが。

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