7月の中小企業診断士試験は、恐らく(調べてないのでたぶん)大規模の国家資格試験としては「新しい生活様式」となって初めて行われる試験になります。コロナ問題で緊急事態宣言が出たあと数々の試験が開催を中止する中で、何の問題もなく開催されたのであれば診断士試験の様式が標準になるかもしれません。
「新しい生活様式」を参考に「新しい試験様式」を探っていきます。
新しい試験様式
一人ひとりの基本的感染対策
感染防止の3つの基本は①身体的距離の確保、②マスクの着用、③手洗い、です。
このうち①身体的距離の確保について、受験票の発送が遅れているように、試験会場の確保に難航しているものと思われます。人との間隔はできるだけ2メートル空けるというのが新しい生活様式ですので例年のような座席の間隔ではアウトです。前後2メートルに並ばないようにとはいえ受験生をナナメに配置すると今度はカンニングの問題があるため、すでに再開された劇場等のように配置するわけにはいきません。すると会場の使い方も非効率的になってしまい、通常の2,3倍の広さを確保しなければいけません。
横並びは新しい生活様式として推奨されていますので、今年は前後でなく左右に異様に広い座席の並びになるかもしれませんね。
②マスクの着用、についてですが会場に入る際は恐らくマスク着用が必須となるでしょう。マスクも随分と店頭にならぶようになってきましたし、布マスクも多く発売されていますので今のうちに合うものを探しておきましょう。少なくとも会場で人たくさんいる中ではなかなかマスクも外しづらいと思います。
③手洗いについても、試験会場をカバーするだけのアルコール等の消毒薬の準備も難しいので、基本的には各自で準備する方向になるでしょう。トイレも混みまくりますしね。休憩時間や昼休みの栄養補給もありますので、消毒液等は必ず準備しましょう。
3密の回避、こまめに換気
真夏の会場でどこまで換気を行えるでしょうか。とはいえ密閉した空間で60分、90分を行うということは考えられません。今年の会場はエアコンの効きが悪く暑い環境での実施となるかもしれません。涼しい服装で試験にのぞむのはもちろんですが、もしエアコンがしっかり効いていた場合備えて一枚羽織るものを持っていくといいでしょう(コロナ関係なく、気温に対して服装で調整するのは鉄則です)
暑くなると水分の補給も必須です。試験中にも水分の補給は例年認められていましたので、受験票に記載されている基準のペットボトルを持ち込み、試験中でも水分を補給するようにしましょう。
換気をするとなると会場外の騒音も気になります。受験票にも毎回「会場外の騒音で試験に影響あっても救済なし」というようなことが書いてあった気がします。例年より騒がしい環境となることは覚悟しておいたほうが良いかと思います。
3密のうち密集は回避不可です。おそらく前後2メートルくらいは受験生の間隔を空けるとは思いますが、それ以上は難しいでしょう。密接については、受験生は全員同じ方向を向くので回避可能、密閉も換気の実施により回避可能でしょう。
その他に対策できること
会場まではできるだけ空いていそうな交通機関を利用すること、休憩時間は会場外に出れる場合は会場外に出ること、が考えられます。
それから重要なことが「試験の日に体調を合わせること」これが例年より大事になってきます。基本的には発熱や風邪の症状がある場合は試験会場へ行ってはいけません。例年であれば多少しんどくてもがんばるレベルでも今年はダメです。試験会場で体温を測ることまでするかどうかはわかりませんが万が一体調が悪いことがわかってしまったら入場を拒否されても仕方のない状況です。
そのため今年は少しの体調不良も試験当日にはあってはならない状況だとも言えます。試験前日は仕事を休むよう調整する等、試験にはより万全な体調でのぞまなくてはならないでしょう。
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