協会への加入、、不要論もあるが?

令和2年度試験の合格者はそろそろ協会に入るかどうか、そもそも協会とは何ぞやを調べて検討しているところではないだろうか。

この時期になると湧いて出てくるのは協会は入る必要ない論、そして協会ひよこ食い論。協会がひよこ食いであればこの世に存在する診断士関連のすべての団体がひよこ食いやがな。その論にのっとれば中小企業庁だって診断士のひよこ(さらにそのひよこ)から受験料をせしめて、実務補習の参加費用せしめて、理論研修の参加費せしめてるのだから立派なひよこ食いになりますね。そんなわけあるかいな。

協会になんか属さなくてもすでに仕事があるとか、もとから中小企業のコンサルやってたとかであればそりゃ協会になんか入らなくていいですね。入会費もいらないし、年会費もいらないし。勧誘の激しい関東の方であれば協会に入らなくても研究会だってイベントだって参加できるでしょうしね。仕事もあって協会に参加しなくても研究会に参加できるのであればそりゃ協会に入るメリットなんかないでしょうね。

そうはいかないのが大多数の人だと思います。地方であれば商工会議所や商工会、保証協会の事業だって協会経由で回ってくるし、そもそも協会に入らないと研究会だって何があってどんな活動しているのかわからない。コネなしから仕事をしていこうと思うと協会に入るしかないのだ。そこで稼げるようになって協会が不要だと思えば協会は辞めればいいと個人的には思います。

こういった事情も踏まえず「協会に入る必要はない」と言い切るほうこそひよこ食いなのではないかと思える。気になるのは、協会不要派の意見が「協会に入らなくてもいい」というニュアンスではなく「協会に入る必要はない」という断言に近いことである。協会に入ってないのになぜそこまで強く不要論を唱えることができるのか。協会に入ったこともないのになんでメリットデメリットを語れるのかが不思議でしょうがないです。

上記の通り、協会に入る必要があるか否か、入るべきか否かは住んでいる地域や環境によって変わってくるものである。そのため自分自身がそうだからといって他人もそうするべきと断言できるものではない。やたら強く主張する協会非加入論を見て、なんか残念だなあと思った次第です。

個人的なことを言うと協会に入って損をしたなんて全く思っていないです。私の県では入会費、年会費の他にお仕事もらうときにはまた別に年会費のようなものを払わなければいけないのですが、一年目はすべて協会からの仕事でペイできています。また研究会に参加したおかげでいろいろな先生とつながることができましたし、つながったところからお仕事いただく機会も増えました。すべて協会に入ったおかげです。なんにも無駄になっていません。

あくまで自分の場合ですが、協会に入ったメリットは金銭的負担を差し引いても大いに感じていますし、またそれも活動的だったので享受できたほうだとは思っています。協会に入っても非活動的であれば年会費の分だけ損したと思うだろうな、とは思います。

協会に入っていかに仕事もらうか、つながっていくか、は結局個人の活動次第なので、「協会に入ったから仕事がある、人とつながる」という話ではないし、「協会に入ってかつ積極的に仕事取りに行くし研究会等にも参加する」ではじめて成果のでるものだと思います。そこは勘違いなされぬようにとは思いますが、協会に属さなくても仕事に困らない人以外は、基本的に入ったほうがいいんじゃないかなーというのが個人的な意見です。

協会に入るか否かは自分の環境をよく考えていただきたいが、少なくとも一年生に対し「協会に入る必要はない」とは誰に聞かれても答えないと思います。

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