大人の自己研鑽

ちょっと前まで、ある大学院のビジネススクール的なものに行っていた。

ビジネススクールというか、あるMBAの1科目を受講する形ではあるが、これ自体は大変勉強になるものであり、参加してよかったと素直に思う。

その大学院の自主的な勉強会もあって、その1つのテーマがちょっと興味があったので、オンラインで参加できるので参加してみた。

そこに単科目野郎はワイだけで、その他は現役のMBA受講中、もしくはMBA取得者だ。

ワイは、「こりゃあすげー人ばかりなんだろうなー、ワイが混じってええんやろか」と思った。

が、勉強会が進むにつれ、奴らの化けの皮が剝がれ始めた。というか化けの皮なんてなかった。

MBA持っていようがMBA目指していようが、大したことなかったのだ。

今やるのはケースの粗探しではない。

勉強会は、講師役が説明⇒個人ワーク⇒グループワーク(個人ワークの発表)、と進んだ。

講師役は、ある場面で使える要素を説明するのだが、その要素が10個くらいある中、1つがすごくお気に入りのようで、激押ししてきた。

個人ワークをやるわけだが、ケースを読んだだけで、「あ、これあの激押しのやつ使うんやな」と、直感でわかった。そのほかにも2,3個の要素は使えるなとわかった。

で、グループワークにうつるわけですが、他の人は皆見事に1個くらいしか思いつかなかったとか言って、ショボイ個人ワークの内容を発表するわけですよ。しかも講師が激押しした要素使わずにね。

ワイが「ワイはこれとこれとこれで、これは講師が激押ししてたんでケース見た瞬間使うと思いましたわ」みたいな発表するんですが、「あーそれ使う発想なかったですわー」とか言いよるわけですわ。

いやいや、どうみてもこれ激押ししてたし、ケースだって明らかにその要素使ってほしそうな構成になってるやん。なんで思いつかんの。。

正直質も量もクソみたいな個人ワークしかしてこないから、グループワークも時間余るわけですよ。せっかくのグループワークなので「ここはこういう要素使うと良かったね、こういう風につかうのはいいね、これは思いつかなかったなー」みたいな話をすればいいのですが、「でもこのケースはここが甘いからわかんないよね、本当はこういう風に書くべきだよね」とか、ケース批判しだすんですよ。

ケース自体は正直設定は甘いんですね、確かに。でもこれって教えてもらった要素をどう生かすかっていう勉強会だから、設定に文句つけるものじゃないんですよ。設定は甘いけど、個人ワークをやるにあたっては何の問題もないレベルです。

粗方文句言ったあと「たぬきさんはどう思います?」とかこっちに話降ってくるのよ。もうね、ケース批判は内容あほらしくてほとんど聞いてなかったのよ。

ワイは普通に「いや、ケースも甘いですけどそんなことは今どうでもよくて、さっき教えてもらった要素をどう使うか考えましょうよ。設定甘くても、少なくともあれだけ講師が激押ししてた要素はすぐ気づくと思うんですけど。」ということを極めて抑えて伝えた。ケース批判に乗ってこないワイに不満そうであった。

グループワーク後に解説があって、事前に説明のあった10個くらいの要素は全部使えたらしい。ワイでさえ2,3はすぐ気づいたのに、一番基本の1つしか気づかないなんて。。

勉強会自体は大変参考になったが、正直言って参加者のレベルはがっかりを通り越していた。

勉強している自分に酔っているだけ

で、思ったのですが、このMBAに通っていた人って、勉強大好きとか学習意欲半端ないとかじゃなくて、勉強している自分に酔っていただけなんじゃないかと思うんです。

このグループワークでクソみたいな発表した人たちもそうですが、そうでない人たちも、話を聞いているとそうなんですよねー。勉強する内容はなんでもいいからとにかく講義に参加するみたいなところあったんですよね。宗教的に妄信してる感じがあるんです。

大学院でインプットしたことが1mmもアウトプットできてないんですよ。

まあこれが1人2人ならエラーパターンだと思えなくはないですが、勉強会に参加したほぼ全員がそんな感じだったんですよねー。。

MBA取得したけど、毎期講義一つは受けたい、みたいな。ほんとそれ意味あるんかいな。

まるで宗教ですよ。大学院様の講義は興味があろうがなかろうか受ける。そんな感じでした。

これをもってMBAは大したことないねというつもりも毛頭ないのですが、MBAだけですげーなともう必要も全くないと思った。特にこの大学院出身者はね。

診断士の世界でも

診断士の世界にはセミナーや研修の講師をやっている人もたくさんいるでしょう。

受講生側にも「〇〇先生が講師やっているから」で参加している人がそれなりにいるようだ。

今日は朝から〇〇先生のセミナー、そのあと▲▲先生のセミナー、夜は□□先生のセミナー、みたいなことをうれしそうにSNSで書いているのを見たことがある。

セミナーや研修を否定するということは全くない。自己研鑽はとても大事なことである。

ですがねー、この人も自己研鑽してる自分に酔ってるだけなんじゃないかと思うんですよね。。

セミナーや研修を受けた報告をSNSで見ると、参加している人の顔ぶれがだいたい同じだったりするんですよね。これも宗教チックだよなー。。

ま、ブランド化してる先生もいるわけで、それがセミナーや研修を受講する基準にもなったりするだろうけど、ワイはなんでもかんでも受けるわけじゃなくて、内容で選びますけどねー。

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