読了 盤上の向日葵

盤上の向日葵の文庫版が出たので、上下巻買って読みました。

確かにおもしろくて一気に読んでしまったのですが、そこまでか、、と言われるとうーんという感じです。本屋大賞で2位になったのは知っていて、でも単行本で買う気にはならず図書館でも順番は回ってこず、ということで文庫で出るのは楽しみにしていたんですけどね。

中途半端に将棋の知識も必要だったりして、でもそれが話を盛り上げるわけでもなく別にいらんやろと思いつつ、向日葵も話として出てくるけどそんなに話しの中で重要か?と思うところがありで、正直期待していたほどではなかったかという印象です。つまらなくはなかったですよ。自分が思っていたほどでなかったというだけで。

20代のころに貪るように小説を読んでいた時期があって、その時はベッタベタに伊坂幸太郎や東野圭吾が好きな活字中毒初心者だったんでした。何せその時住んでいた家はコンビニより図書館が近かったくらいなので(東京都内)。

今はもう中毒じゃないですけど、この2人は今読んでもおもしろいですからね。他の作家の本も読むのですが、やっぱり物足りなさは感じてしまいます。特に東野圭吾なんて最後の数ページまで結末わからないので貪るように読んだ感じだったんですけどねー。今回も消化試合的にとりあえず最後まで読んだところはあります。

東野圭吾はドラマや映画もあった影響でガリレオのほうがフィーチャーされがちですが、私は加賀恭一郎シリーズのほうが好きです。山下真司や阿部寛でドラマ化もされてますね。ドラマは見たことがないのですが、加賀恭一郎のあのねちっこさが好きです。加賀恭一郎シリーズはほんとどれもハズレなしで面白かったなー。逆にガリレオシリーズは容疑者Xの献身が強烈すぎて、それ以外の作品に物足りなさを感じてしまいます。ドラマで数式書き始めるところなんてもはやギャグの世界ですしね。東野圭吾は図書館で予約すればすぐ借りれたので、本当に貪るように読んでいました。

伊坂幸太郎は年代も近く、理系で大手でSEやってたというところまで同じですので。感性が似ているとまではいいませんが、好き嫌いありそうな伊坂幸太郎の小説のノリも私は好きです。モダンタイムスくらいまでは発売日に買ってたくらいなんですが、その後は気が向いた時に買うくらいになっていました。

そのあとは一時期綾辻行人にハマった時期があります。いわるゆ館シリーズです。これもやっぱベッタベタのミステリーで、ちょっと時代背景とかも古いんですけど、シリーズものでどこを切り取っても面白いんですよね。面白くて一気に読むから多すぎる登場人物や舞台設定についていけなくなるんですが、それでも一気に読んでしまうほど惹きつけられますね。

森見登美彦にも一時期ハマりましたね。京大出身の作家らしく、京大周辺の地理がよく出てくるので、スッと頭に入ってくるんですよね。森見登美彦の話のノリも私は嫌いではありません。

盤上の向日葵も面白かったですが、それらに比べると、、というあくまで個人的な感想です。

小説の中でも自分はやっぱり話のゴールがはっきりしているミステリー小説が好きですね。芥川賞の本とかも読まないことはないのですが、純文学となるとゴールが何なのか、どこを目標にしているのかわかりづらいところがあって、読み終わったあとにスッキリした感がないのでモヤモヤしてしまいます。

最近はもう小説を読むことはほとんどなくなりました。読んだらおもしろいと思うんですけどね。変な自己啓発書やビジネス書を読むより、小説を読むほうが好きなんですが。時を過ごすのが苦痛になるほど時間がありあまればミステリー小説を読み漁りたいなとは思っています。

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