二次試験組の実務補習と養成課程の実習の違い。

充実しているのは

内容、期間とも、充実しているのはどう考えても養成課程です。まあここは皆さん予想通りのことかとは思います。だがしかし、これも皆さんの懸念材料だと思いますが、費用や時間がかかるのも養成課程です。実務補習は5日間で5万円強ですからね。どっちがどっちかというのは今後も続く課題かとは思います。二次試験→実務補習にはいち早く登録できるメリットがありますし、養成課程はお金と時間はかかりますが、基本をじっくり講義で学べますし、実習も非常に充実した経験を得ることができます。

参加者のバックボーンは

福岡の養成課程は「平日夜と土日で学ぶ」をウリにしています。確かに平日夜と土日で学べるのですが、今回の実習は火木土は終日、もしくは18:30~22:00、です。実習は相手先企業もあることですので実務補習と同様平日日中が基本です。これでは普通にお勤めしている方の参加はほぼほぼ不可能です。平日夜と土日だけではいかんともしがたいです。うまく時間をやりとりする、というレベルではなんともなりません。

ですので、養成課程の参加者というのは、「本気で中小企業診断について学びたい!」という方もいらっしゃいますが、平日に休んでも問題ない方や、あるいは費用が会社持ちであり平日に休むことに理解のある方、という場合が多いです。養成課程は高額費用で躊躇する方もいらっしゃるかと思いますが、金融機関や商工会・商工会議所等の中小企業に関わる機関であれば、会社持ちで養成課程機関に派遣することもあるのです。費用は会社持ちの反面、○年間は退職できないという制限も課されたりするようです。だいたい、2,3年かと思いますが、会社によっては10年やめられないという強烈なしばりもあるようです。

ですので、養成課程って参加できる方というのは限られてしまいます。平日の終日企業訪問が1回の実習の中で4日あります。ということは養成課程全体で計20日です年間ですよ、こんなん行ける人限られますよね(ワイも無理やり休んで実習に参加してるけど、全部で4日やしなあ)。そのためバックボーンみたいなところは実務補習に比べて狭くなるな、と感じました。

つまり養成課程に派遣してでも中小企業診断士を確保したい公的機関や金融機関、独立志向が強く会社を辞めてでも養成課程に参加する人が多いです。

実務補習は参加者の勤めている会社の規模、業種、参加者の年齢層どれもバラバラでしたが、養成課程は一定の範囲に収まるイメージです。

落第もある

これも大きな違いかもしれません。もしかしたら聞いたことがないだけの話かもしれません。養成課程は成績劣等者は診断士の資格ももらえず落第です。全日程参加すればOKではなく、実習ごとにしっかりと成績は出ます。そこで中小企業診断士の資格をもらえるかどうかは判断されます。何百万払おうがダメな人はダメという厳しい世界でもあります。200万払って1年使って診断士の資格ももらえず、一次試験の免除もなくなったので再度一次試験からチャレンジとかマジで地獄です。

一方、実務補習で落第というのは聞いたことがありません。私が実務補習に参加した際は、班でやむを得ない事情で途中リタイアの方がおり、その方は当然5日間の実習をクリアしたことにはなりません。ですが5日参加したけど修了証をもらえなかったという話は聞いたことがありません。もしかしたらいるのかもしれませんが、基本的に5日ちゃんと参加すればOK、なのが実務補習なのかと思います。1回脱落しても5万円で、また別の機会に実務補習受ければいいですし、もしくは受けなくても大丈夫ですからね、ぬるいです。

補助員のやること

さて、私は今回補助員の立場で実習に参加しています。補助員のやることはというとですね、何もないです。マジで空気です。そもそもですがちゃんと1回の実習の1班につき1人ちゃんとベテランの先生の指導員がいます。実習先はその先生のお抱えの企業だったり、協会がツテで集めた企業なんですけどね。

基本はカリキュラムに従い、先生がそれぞれの考えで指導するのがメインですからね。補助員が指導することなんかないのです。そもそもが指導員を差し置いて指導することや、実習先でも生徒を差し置いて企業に質問することはやめろと言われています。そりゃあそーですよね。

ですので参加者同士の話し合いを眺めつつ、「ああ、これってどういうことなのかもっと細かく知りたいなあ」とか、「決算書のこの数字すごいひっかかるんだけど実際どうなんかなあ」とか、「社長のここの話もっと細かく聞いてほしいなあ」とか、思いつつも口には出せない立場です。唯一アドバイスしたのが「社長のfecebookページこれっすね。高校を◯年に卒業してるのでいま△歳っすね」てなもんくらいでした。先生の参加者への質問にいつ指されても答えられるくらいには考えているけど、実際は何も言えない立場です。

思ったより参加している感がないのが残念ですが、「実務補習はこういう企業に行きたかったなあ」という企業に行けているのは自分自身にとってもいい経験です。

なぜそんな空気な補助員がいるのかというと、何らかのトラブルで指導員の先生が参加できない場合のバックアップです。今年はコロナの問題もありますので、急遽先生が不在になる状況に備え存在しています。そんなバックアップの補助員が企業訪問の当日に電車のトラブルで遅刻寸前だったのはここだけの話です。

まとめ

実務補習と養成課程の実習の違いをまとめてみました。個人的にはお金と時間が許せばやっぱり養成課程に通ってみたかったな、という思いがあります。じっくり勉強して、しっかりとした実習をしたかったなと思います。

ですが診断士資格って取ってからが勝負!というところもあります。そのため二次試験をクリアし実務補習を最短でクリアして早々と登録してしまう、というのも一つの手です。私自身登録を急いだほうですが、登録してからの環境の変化が大きく、これも間違いではなかったと思っています。

自分が早く登録して診断士活動をしたい!と思うのか、しっかりと基礎から学んで診断士活動の土台を築きたい!と思うのかで二次試験か養成課程かを判断してもいいと思います、

まだまだ実習は続くので、今回の実習のまとめはいずれ記事にしたいと思います。

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