SNSのオトモダチや名刺の数はコネの数ではない

今は二次筆記試験発表直後、ということで、合格者はほぼほぼ来年から実務補習を受けたり、協会に入ったり、診断士になる人なわけです。なので、ブログやSNSで合格者向けの活動アドバイスがいっぱい出ました。このブログでもそうです。

同じことを何度も書いてしまいますが、その中にはやっぱり首をかしげてしまうものもいくつかあります。

SNSのオトモダチや名刺がいくら多いからって。。

一番はSNSのオトモダチや名刺の数自慢ですね。「診断士になるとSNSのオトモダチが増える」というアドバイス?アドバイスかこれ?実際増えますよ。私自身、TwitterとFacebookは以前より使っていましたが、Facebookは休眠状態でした。合格を機に再度使うようになり、ポンポンと同期らしい人先輩らしい人いっぱいお友達申請がきました。

同期っぽい人はとりあえず承認しましたが、お友達となったものの活動が見えない人、投稿になんの反応もない人もいっぱいいます。遠方の人であれば生涯お会いすることもないでしょう。近々ちょっと整理しようかとは思っています。

で、そんなオトモダチがいっぱいできたところで何の意味があるのでしょうか?

名刺だって交換する機会は多いので、そりゃバラまく相手も増え必然的に名刺の数は増えます。まあでも名刺交換なんてただの社会人の挨拶ですしね。名刺の数は単に「お会いしたことのある人」の数であって、コネクションの数ではありません。

それなのにオトモダチいっぱいできる!名刺交換いっぱいできる!って、そのお友達に何の意味があるんですか?できたから何なの?

「あ、◯◯さんと知り合いなんですね」「とりあえずお友達になりました!会ったことないんですけど!」これお友達か?

なんかね、SNSのオトモダチの数も、名刺の数も、承認欲求丸出しなのかなんなのか知らないけど、数で自慢しちゃう人が一定数いまして。それも大学生デビューしたばっかりとか、社会人デビューしたばっかりだとわかるんですけどね、その気持も。数もそうだし、「こんなすごい人とオトモダチになった!」というのもね(実際その場合ほとんどは友達でもなんでもないけど)

診断士デビューしてまでそんなもの競い合って自慢して何になるの?と、つくづく思います。オトモダチの数や名刺の数を増やすのは構わないとは思うのですが、自慢するようなものでも競い合うものでも役に立つものでもなんでもないです。ただの数は強みにも売りにもなりません。

真に大事なのは、つながった人の中のどれだけの人が自分に仕事をくれるのか、困ったこと相談できる人がいるのか、じゃないですか。SNSでつながったけど挨拶もないし投稿になんの反応もない奴が仕事なんかくれるわけないし、本当の困りごとなんか相談できるわけないじゃん。

なので、SNSや名刺で「量」をアドバイス・「量」で勝負するような輩は私は蔑んだ目で見ることにしています。若さゆえの大学デビューや社会人デビューじゃなくて、ある程度社会経験がある人の場合ね。数が増えるというのは事実としてあります。ただそれは事実なだけであり強みでもコネも自分が思っているほど広がっているわけでもなんでもありません。多いことが悪いわけではありません。量をアドバイスしたり自慢することが良くないんです。一人で悦に浸ってるだけならいいのですが、それを外に出してしまうとソウジャナイ感しかありません。

ただ、名刺に関してはもらった数はともかくばら撒く数は量で勝負してもいいと思いますね。相手からすると自分の認知度が0か1か、こりゃやっぱり違いますよ。実際に1,2回しか会ったことのない人からお仕事紹介して頂いたことがありました。でもこれレアケースだと思います。条件的に私しか対応できそうなのがいなかったというだけの話で、付き合いから来たものではありません。とはいえ、相手が自分のことうっすらと認識していたから実現したことです。こちらからのバラマキに関しては、量を競ってもいいんじゃないかなー。

でもですね。もしあなたがスケジュールパンパンで抱えきれない仕事があったとして、力も強みも性格もよくわからない、一度会っただけの人や、一度も会ったことない人に仕事任せますか?任せられる人はこの記事のことは忘れて存分に量で勝負するといいかと思います。任せられないのなら量で勝負することが意味のないことだと気づけるかと思います。

今年の合格者は

早速試験の攻略法をいろんなところで書いているのを見かけます。ふふってなりますが、自分も去年はこんなだったなーと。歴史は繰り返されていくのです。

個人的には別に合格前から語ってもいいと思うんだけど(私自身、結構合格前から語ってた)、まあ合格後のほうが説得力増しますしね。最先端の合格ノウハウがこうやって広がっていくのです。

ただね、これも前から同じ話をしているけど、あなたは今年の二次試験で上位18.4%の1,175人に入ったのにすぎないのです。今年の二次試験のことについてはドヤ顔で解説する権利もあるでしょう。なので今年の試験の自らの解答や勉強プロセスは存分に語っていいと思うのですが、過去の事例の解き方を解説するのはちょっと違うと思うんだよなー。感想レベルならともかく、その指導が合格レベルの話なのかは全く保証のない話ですしね。なぜ世の中の数々の受験生支援ブログの方が、あんなに自身満々で過去事例の解説をしているのか、私はさっぱりわかりません。

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