ちょっと待って、アドバイスの鵜呑みは危険!

中小企業診断士試験

今回は二次試験受験生の皆さんに少し考えてもらいたい話です。

中小企業診断士の二次試験は模範解答が公表されません。つまり、何を書けば正解なのかは誰にもわからないのです。出題趣旨や、高得点答案の分析から「こういうことを書けばいいのかな~」というものはありますが、それが本当に正しいかどうかはわかりません。

さて、二次試験受験生向けの支援活動や勉強会は様々あり、二次試験対策向けの書籍も出版されています。ですが、合格者の行うアドバイスの中には何言ってんだこれ、、みたいなコメント、アドバイスも存在します。

受験生支援活動、勉強会というのは基本的に前年度の合格者が行います。ですが合格者というのは試験のスペシャリストではありません。前年度合格した、その事実があるのみです。高得点であり、何度受験しても総合280点を越えるようなスーパーマンの方のアドバイスであれば素直に参考にすれば良いかと思いますが。大体の合格者は、惜しくも数点足りず敗れた方々とは持っている実力はたいして変わりないというのが現状です。

さて、受験生のマネしてはいけないアドバイスには3パターンあります。

1.異次元過ぎて参考にならない

3ヶ月で受かっただとか、1日15時間勉強した、だとか、超人すぎて参考にならないパターンです。基本的に大手予備校でも1年~1.5年の計画を立てて勉強するスケジュールになっております。3ヶ月の合格は不可能ではないですが、超短時間で合格する人はかなり限定的で真似できるものではありません。1日15時間の勉強なんか仕事をしている人には不可能です。こちらのパターンはあまり受験生支援はしていないかなと思いますが、合格体験記等でたまに見られます。当然ですが、そんな超人的なスケジュールは参考になりません。

2.与件文の制約を無視し、持論を展開する

私が実際にとある書籍で出会ったパターンです。

とある事例を解き、書籍に載っている解答とそのプロセスを確認していた時のことです。与件文の制約を無視し、「与件文には□□という制約があるけど、この場合は本来こうあるべき姿は○○が本来だから、□□の制約があっても私は○○と解答する」という説明があり、目を疑いました。その書籍に出会ったのは私も受験生の頃でしたが「何いってんだこれ」と素直に思いました。正解のない試験だとはいえ、与件文や設問文の制約は絶対に無視していないことは当然のことです。

その本の著者は本試験で○○と書いて合格点をもらったのかもしれません。再現答案を集めた結果〇〇と書いて合格点があった人もいたのかもしれません。ですがそれは結果論であり、事例ごとの得点はわかっても問題ごとの詳細な点数はわからないため、その問題は0点で他の問題で得点を積み重ねたという可能性もあります。

「自分はこの問題は〇〇と書く!」と主張する人がいてもいいと思います。ですが受験生指導で市販の参考書において、さも与件文を無視した解答を作成することを、一般論として展開するのはどうなの?とは個人的に思います。

二次試験においては突飛なことを書かず、当たり前のことを当たり前に書くのが合格への道筋と言われています。模範解答がないとはいえその事実は再現答案等を見ても明らかだと思います。突飛なことを書く必要はないのです。高得点の再現答案はもれなく突飛なことは書いておらず、当たり前のことを当たり前に書いています。そのため、問題文の制約より持論を優先する解説は論外と考えています。その解説を見た後、その書籍については一切参考にすることはなくなりました

3.再現不可能なトンデモ理論の展開

どちらかといえば多年度の末合格した方に目立つような気がします。

勉強会等の受験生支援において、これまた理解できない持論を展開する人がいます。説明が難しいのですが、、その解答をどうやって組み立てたのかが理解できない論を展開する人がいます。私が最近一番ひどいなと思うのはこのパターンです。合格した後に、そう実力も変わるわけでもない相手にドヤ顔でトンチンカンな指導をしている人を見ることほど残念なことはありません。

結果論やいろんな模範解答を見てからそれに当てはめるだけの解説を作ったり、その解答プロセスで同じ問題を解いたら同じ答案になる?と疑問に思う説明ですね。いきあたりばったりな解説であったり、これまた聞いたことのないような持論を展開している方もいらっしゃいます。果たしてその解説で安定的に合格点を書けるようになるか?と言われればもちろんできない解説です。このようなパターンで合格者が受験者にドヤ顔で解説しているのを見ると本当に残念に思います。

まとめ

合格者といえども試験についての専門家ではありません。その上、他人に解説できるほどの知識や技術はなかったり、そもそも説明がヘタクソだったり、合格者の指導とはいってもやはりピンキリなのです。多年度受験生であれば情報の取捨選択ができ、トンチンカンな解説者や参考書はその後参考にしなければいいだけの話です。初学者であれば「これがスタンダートなのか」と思ってしまうかもしれません。それは絶対に止めてほしいです

繰り返しになりますが、二次試験の勉強会や受験指導は前年度の合格者が行うパターンがほとんどです。その合格者が真の合格答案を毎回本試験で安定して書けるのかどうかは別問題で、ただある事実は「前年の本試験で合格点を確保した」の一点につきます。そのため、前年合格者の解説が全て正しいとするのは大きな誤りです。解説をもらったとしても鵜呑みにせず、それは本当に合っているのだろうか?それがスタンダートなのだろうか?と考えることは必要です

私もあまりにトンチンカンなことを書かないようには気をつけていますが、もし「何言ってんだこいつ」みたいなことがあれば何でも指摘してくださいね。

また、私は合格者の参加する勉強会は否定派ではなくむしろ肯定派です。勉強会をするなら合格者のアドバイザーとしての参加はあったほうが良いと思っています。だからこそ、合格者側が役に立たないというか、意味のわからないどころかマイナスにしかならないような解説をしているのを見ると、心底残念に思ってしまいます

もちろん、とてもわかりやすい!参考になる!というアドバイスをくれる合格者の方も多くいらっしゃいますよ。私も受験生時代、この人の解説は良いなと思ったら参考にしましたし、何言ってんだろうと思ったら一切参考にせず、情報は取捨選択していました。一部の残念な人を見かけるとなんだかなー、、と思ってしまうのです。

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