創業や新規事業の構想段階でお話させていただくことは、仕事でそれなりに機会はある。とはいえ実行支援までは行う立場ではないので、マジでただのアドバイスだけで終わるのだが、それでも話は聞いて、それぞれにあったフェーズでのアドバイスはしているつもり。
「○○をやりたいけど何から考えれば、、」というのであれば、まずはお給料(にあたる自分の収入)がいくら欲しいのか、それに逆算して経費がいくらかかるのかざっくりでも調べてみましょう。そうすれば必要な売上がわかりますよね。まずはそこからです。みたいなね。
幸いにも、ほとんどの事業者にはアドバイス後「ここまで考えることがあるとは思わなかった、ありがとう」「こんな考えが足りず甘かったです、いいきっかけになりました」と言ってもらえる。こちらとしても役に立ったのであれば社交辞令でも嬉しい限りだ。
しかし、その後に続く言葉が「こんなことも知らなくてすいません」であることが多いのだ。ワイはこれが不思議でならない。
一応こちらは試験を通じて得た机上の知識はあるので、相談対応可能なお仕事についている。創業や新規事業をしたい人は、ワイらが机に向かっていた時間で専門性を磨き、その結果自分の力で勝負したいと思っており、相談にきているのだ。
なので事業者は専門的な技術は持っている。一方こちらも専門的な経営の知識を、一応持っていることになる。しかし、マッサージできないし、エステもできないし、ラーメンも作れない。
「こんなことも知らなくてすいません」 と言われても、たしかに「これはもうちょっと考えてきてほしかったな」とか思うことはある。でもそれも感想レベルなので、事業者に言うことは当然ない。考えてないならないなりに、どう考えるかは教える。
しかし、あまりにも甘すぎるようなら断念するように持っていくこともある。だって、お金出すのも実行するのもワイじゃなくて事業者だからね。100%以上の確率でうまくいかないと思えばそら止めさせるよワイは。中にはゴリゴリ立て直して失敗確率50%くらいに収める人もいるかもしれんけど、そこまで無理するものかなと思う。
なので、 「こんなことも知らなくてすいません」 なんて言う必要ないのよ。それを教えるのが専門家とか中小企業診断士の仕事でしょう。新規事業や創業したい人がみーんな完璧なプランを作れるのであれば、中小企業診断士なんか必要ないよね。
なんか日本人らしいなあと思うんだけど。。感謝を示すのは良いけど、それを申し訳なく思うのはどうなんかな。
「ラーメンおいしかったです、ありがとう!」「マッサージ気持ちよかったです、ありがとう!」は言う人多いと思う。でも「お腹すかせてすいませんでした」「肩こってすいませんでした」とは言わないよね。それと同じだと思うよ。
なんかなー、ワイは資格があって結構後ろ向きな理由で一回独立したけど、それまでは全く独立なんかしようと思わなかった。独立してやっていきたい、新しいことが思い、実行しようとしているだけでもスゴイと思うよ。自分の専門性のところは人に頼ってもいいじゃん。なんでもかんでも一人でできる人なんかいないよ。知らないことは知っている人に教えてもらって前に進めばいい。知らないことを謝る必要はない。
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