読了 絶対にミスをしない人の脳の習慣

この記事でわかること

  1. 人間のキャパはワーキングメモリーの量による
  2. いっぺんに全部はできない、3つに絞る
  3. 資格の勉強しろ

以前も記事に書いたとおり、自分はケアレスミスが多すぎてほんとに嫌になってしまう。前回の記事になったきかっけもそうなのだが、その後もちょっとミスを連発して本当に嫌になってしまう。一回ミスがあると無限ループに陥ってしまうのだ。

反省の意味も込めて下記の本を読みました。この手の本って「メモを取れ!」とか、「To do リスト作れ!」みたいな万人受けしないその場しのぎの策を紹介する本が多いですが、この本はそれらもあるのですが、結構脳科学の観点からミスを分析していておもしろかったです。ワイ病気なんじゃないかと思いました。

作業のキャパはワーキングメモリーの量

個人の作業のキャパシティは脳のワーキングメモリーの量に左右されます。ざっくりいうとワーキングメモリーが3つしかない人は3多重でしか動けないし、2個しかない人は2多重でしか動けない。もちろん多いほうが情報処理のスピードは速い。2ワーキングメモリーは何もしなければ減るが、訓練により増やすことも可能。ちなみに人間のワーキングメモリーのキャパシティは3個らしい。3個あるのに脳疲労になると2個になり、脳疲労を超えて鬱状態になると1個になるそうです。ワイ鬱かもしれん。

ワーキングメモリーの増やし方

ワーキングメモリーは鍛えれば増えるそうです。まず必要な睡眠時間(7時間)を確保してワーキングメモリーを100%活用させる必要があります。そういやーなんかのセミナーで6時間睡眠を2週間続けると徹夜と同じような脳の状態になると聞きました。睡眠は大事。

この本には7つの鍛え方が載っていたのですが、そのうちの一つが「記憶力を使う」ことでした。記憶といってもいろいろありますが、平たくいえば資格試験の勉強をしろということのようでした。実際筆者も本を出すくらいエライ人なのですが、趣味で民間資格の勉強をしたら脳が活性化されて本業にも好影響が出て、資格試験の勉強後は本の売れ行きが良くなったそうな。これはサンプル数=1なんですが、まあなるほどふむふむ面白い話だなとは思いました。

なので資格試験の勉強、それも国家資格である中小企業診断士の勉強をしているみなさんは日々ワーキングメモリーを増やしているのです。ですが私はワーキングメモリーを増やしてもこれなのです。

資格自体はそんな難しいものでなくても、自分の趣味でもなんでもよくて、資格自体を活かす活かさないは関係なく、その過程においてワーキングメモリーは活性化されるようです。ワイもまたなんかの資格勉強しよかな。

人間の脳はマルチタスクができない

最近の研究の結果によると、人間の脳はマルチタスクができないことが判明したそうです。まー、パソコンだってマルチタスクのように見えるけど、以前は超高速で処理を切り替えていただけで結局単一のことしかできなかったからな。そして人間のワーキングメモリーは3。ということは3つの処理はなんとか頭を切り替えながらできても、それ以上の処理は難しいということになります。

2つ以上のタスクを並行してやった場合、効率は50%とも85~90%もダウンするという話もあるそうです。さらに間違いやミスが起こる確率は1.5倍になるそうです。ただでさえミスが多いワイが1.5倍になったらほんまえらいこっちゃ。。

ちなみにNo Music No Life派が「音楽がないとやる気が出ない」みたいに言いますが、「音楽を聞くと作業が捗る」派と「音楽を聞くと作業の邪魔になる」派の論文数はほぼ50:50らしいです。著者の意見通りなら音楽を聞きながらだと邪魔になるので記憶力、読解力は低下するが、気分や作業スピードがあがる、ということみたいです。結局トントンやなちなみに私はNo MusicでもLifeはYesです。音楽を聞いていないのにこのミスの量だ。

スマホは人間の脳をだめにする

スマホはやっぱり人間をだめにします。すぐ答えが出るので便利なように見える反面、先にも書いたとおり、人間のワーキングメモリーを増やすには記憶力を使うことがあるが、スマホで調べたことというのは人間の記憶にほとんど残らないらしい。考える機能や記憶する機能を使わなくなるし、そもそも脳疲労につながるようです。これも研究データが詳しく載ってないので主観のような気もするけど、ふむふむとなったところです。

ちなみにメモ魔も頭使わなくなるからだめだそうです。なんでもかんでもメモする人ってメモすることが目的になってるよなーって前々から思ってたんですけど、やっぱりそうだったみたいです。欲張りすぎると何も学べないようです。

欲張りすぎる何も学べない

ここが今回この本で一番おもしろかったところ。セミナーとかでも全部吸収するつもりでいくと何も学べないのだとか。効果的な研修にする方法がこの本にのっていました。冒頭で3つ今日学びたいことを書かせて、最後にそれができたかどうかを確認するそうです。人間のワーキングメモリーは3つ。3つならしっかりちゃんとしたものを持ち帰れるのだけど、何でもかんでも吸収するつもりでいくと結局何も吸収できないまま終わるそうです。ワイも研修講師やるかどうかわからんけど、やるときこれ活用しようと思いました。

アウトプットのやり方はだいたい同じ

ミスを防ぐための方策の、Todoリストを作れだとか、チェックシート作れだとかは、筆者なりの工夫が紹介されていたものの他でよく紹介されている方法と特に変わりはありませんでした。

まとめ

医師・精神科医としての観点からミスの起こりやすい人間のしくみや構造が説明されている分についてはとても興味深く勉強になりました。ミスをしないためにはまず寝ろ、とのことです。ですが、寝れないときって何をどうやっても寝れないですよね。運動しても、お酒控えても、スマホ見なくても、寝れないときは寝れない。寝ろと言う割にはそのあたりの記述が一般的すぎてどうにもならないときはなんねーよなーってのがちょっと残念でした。

あと資格は脳のワーキングメモリーを活性化させるから良い、とのことでした。筆者の経験が書かれているものの、資格と業績の相関関係が不明であり説得力にかけるところがあったのも少し残念です。だってワイ、資格の勉強してたけどミスだらけだよ?

でも、もう一回なんか資格勉強してみよかな、という気にはなりました。

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