裁判員裁判の裁判員をやった話

雑記

裁判が始まって

今回はとある方面の方には非常に注目される事件でした。そのためマスコミも入れるし、傍聴人もたくさん入る東京地裁で一番広い法定で1日目と2日目は行われた。よく裁判のニュースで事件概要をアナウンサーが話しながら裁判官がドアップで映るあれ、あれも先に毎回撮ってました。裁判員は裁判中は顔出しNGなので裁判官の方だけです。裁判官の後ろから見る現場がはじめての法定でした。すごい緊張感。

裁判って民事刑事問わず傍聴するのが好きな人いますよね。基本的には誰でも傍聴できるし。期間中に1回だけ刑事事件の傍聴に行ったけど(担当の裁判官の一人が担当していたもの、時間が空いたのでみんなで見学に行った)、固有名詞だらけだしよくわからんかった。オススメは刑事事件の初回らしいです。最近は裁判員案件も増えてきたので、検察とかもパワポでわかりやすい資料作りを進めているらしく裁判員に向けてのプレゼン研修も研修にも力を入れているとか。

裁判がどんな風に進むのか、ドラマか小説かゲームかくらいしかでしか知らないのではないか。現実はそんなものではない。

検事がムチを振るったり、コーヒー吹き出したり、証人がオウムだったり、霊媒された人だったりはしない。弁護士も検事も机をバシバシ叩いたりはしないし人を指で指したりもしないし、声高に「異議あり!」なんて叫ばない。異議を申し立てることはあるが結構ボソっという。弁護士や検事が歩きまわりながらしゃべったりはしない。服装もジーンズやダウン着てる奴なんかいない。服装は裁判所側の人間以外は自由なんだが。サイバンチョもハンマーで机バシバシ叩かない。そもそもあんなハンマー持ってないし叩く台もない。

証人の発言に矛盾は、、たくさんありました。いちいち異議唱えてたら終わらないくらい。

そもそも公判前整理手続ってのがあり検事や弁護士が証人に何を聞いて何を答えるかということは、前もって相手側にも伝わっており、基本的に法廷はそれを確認し明らかにする場(たぶん) なので、その場でボロが出たり、「あなたのいうことには矛盾がある」なんてことや、「お、お前はまさか…」みたいな証人も出てこないです。そんなドラマチックなことはないです。あらかじめ決まったシナリオどおり進むのです。

裁判期間中、霞が関一帯で停電がありました。偶然この日は公判がなかったので裁判所には行ってなかったんですけどね。裁判所のエレベーターの中で停電なんかおこったらリアルDL6号事件やん。。(さっきからわかる人にだけわかってもらえればいい発言ばかりです)と思っていました。

期間中は霞が関のいろいろなところでランチをしました。東京地裁はもとより、法務省、財務省、とかいろんな省庁の食堂に行きました。一般人でも入れるらしいのですが手続きはメンドイようで。裁判官の人が一緒だとちょちょっとした手続きで中に入れました。まあどこも普通の食堂なのですが。財務省の中のコンビニには財務省グッズが売っていたり、法務省の中のお店には刑務所での作業で作られたものが売られていたり面白かったです。

裁判官と一緒に裁判員がランチをしているところは被告側の関係者にも見られていたわけで。だって毎日傍聴に来ている関係者と思しき人も同じ食堂でお昼ごはん食べてるわけだしね。後日ブログで「裁判官と裁判員が仲良くランチしてる!あいつら仲良く話し合って刑を重くしたんだ不当判決だ」(意訳)みたいなこと書いてましたね。仲良くランチしてたのは事実だけど量刑に影響は全くないな。

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