裁判員裁判の裁判員をやった話

雑記

忘れた頃に届く地方裁判所からの通知

年末にそんなやりとりがあったことなどすっかり忘れていた初夏、帰宅すると郵便局からの不在通知がポストに入っていました。差出人を見るとそこに記載されているのは「東京地方裁判所」 。何事や、、何を訴えられたんや、、と思いつつ再配達を依頼、嫌なドキドキをしながら到着を待ち、開封しました。 そう、すっかり裁判員の候補に選ばれたことなど忘れていたのです。

今度の案内は「刑事事件 平成◯◯年 あ-**」みたいな事件番号が記載されており、事件についての詳細はまだわからないけど「この事件の裁判員を専任する手続きをするから指定の日時に裁判所に来い。もしその日裁判員に専任されたら同封のカレンダー通りに裁判所に通ってもらうからスケジュール空けとけ」(意訳)という通知でした。今回も返信する必要がある質問票があり、返信しなかったりウソを書いたら罰金50万円だとか。

事前にもらっていた冊子には裁判員裁判はだいたい5日で終わるよ!と書いてあったのだが、同封されたスケジュールに記載されていたのは2ヶ月半に渡り計30日の裁判。これ、どれくらいの長さかというと、相模原で19人殺害した件でも16日。その時はまだ相模原の事件はなかったわけだけど30日はちょっとただならぬ長さやなというのは感じていて、最近こんなヤバい事件東京であったっけ?と思いつつもそんなもの思い浮かばなかった。この時点では勘違いしていたのだが、東京で起こった事件だけが裁判員裁判の対象ではなく、東京地裁が起訴した事件が対象なのである。結局は舞台は東京でもなかったし、最近の事件でもなかったのだが。

裁判員になるためには抽選

指定された日に東京地裁へ行きました。裁判員は6人+補充裁判員がMAX5人くらいなのだが、当日2,300人くらいいた気がする。ここからMAX11人選ばれるわけです。当日事件についての詳細がわかるため、もしその事件の利害関係者であれば当然はぶかれ、事前の調査票等には書かなかったけど裁判所に通ってられないという人はその時点で辞退ができるそうな。

この時点で何の事件で容疑者が誰というのがわかるのだが、普通に生きている限りはまず遭遇しない事件だった。こんなの想像もできない。

やんごとなき事情で辞退希望の人と、検察側と弁護側からそれぞれ数人「こいつヤバそうだから外してくれ」という人を除いてガチで抽選です。当選確率11/200くらい。他の人はどう思っていたかわからないけど、こんな経験めったにできないからなんとか当たらんかなーと抽選の結果を待った。無事?当選した。

その後、裁判官、検察官、弁護士とともに、全員でウソをつかないよという宣誓を行い、実際に裁判を行う法定を見学した。さらにメンタルヘルス的な案内の冊子をもらってその日は解散した。ヤバい事件でヤバい被告やグロい資料を見たり人に死刑を宣告したりしてメンタル病んでも面倒見るよ!ということらしい。実際裁判員やってメンタル病んだからなんとかしろっていう裁判も起こっているらしい。

実際に裁判員になる確率は、東京地裁ではだいたい10800分の1くらいらしい。ここまで来ると身近にはそう簡単にいないね。だいたい確率が同じナンバーズ4では100万円があたる確率です。100万円払えば裁判員にならせてあげるよ、と言われてもならないと思うけど、ナンバーズ4当たったけど100万円と裁判員の経験どっちがいい?と言われたら悩むかもしれない。

裁判員裁判になる事件というのは殺人、殺人未遂、強姦、放火、覚醒剤等のエグめの事件ばかりなので、どうしても都心や人口の多いところのほうが件数自体は多いわけだが、大阪が一番確率高いとか。あとはお薬関連は見つかったところで起訴されるから、千葉や福岡といった空港や港があるところが多いとか。

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